京都府立東舞鶴高等学校

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令和7年7月23日

ごあいさつ

京都府立東舞鶴高等学校   
校 長 田 中 重 春   

 京都府立東舞鶴高等学校のホームページを閲覧いただきありがとうございます。
 東舞鶴高校は、創立から80年以上の歴史と伝統を持つ学校です。卒業生の皆様は、地元舞鶴市はもちろん京都府、さらには広く日本・世界の各地で、政・官・財界の各分野で御活躍になり、その発展に貢献しておられます。

 さて、東舞鶴高校では、令和6年度より高等学校としての存在意義、期待される社会的役割そして目指すべき高等学校像を定義したスクール・ミッション「国際教育や実践的・体験的な教育を推進する普通科を設置する高校として、地域の関係機関と連携した授業や探究活動を通して、確かな学力を身に付け、持続可能な地域社会づくりを担う人材を育成する」のもと、特色・魅力ある教育の実現に向けた方針としてスクール・ポリシーを策定しています。そのスクール・ポリシーのうち、育成を目指す資質能力に関する方針として、「①生徒が、学びに向かう力と何ごともあきらめず挑戦する態度を身に付けられるようにします」、「②生徒が、社会とつながる意欲と社会の中で自らを活かし社会に貢献できる知識や技能を身に付けられるようにします」、「③生徒が、積極的に人とつながろうとする人間性とそれを支えるコミュニケーション力を身に付けられるようにします」の3つを掲げています。
 これらを受け、令和5年度から引き続き「夢 Be ambitious 夢を見つけ 夢を育み 夢を実現させる」というスローガンのもとで生徒一人ひとりが、夢中になれるものや本当になりたい自分を自身の力で追求することができる(自走できる生徒を育てる)高校として、さらには地域の高校として、持続可能な地域社会づくりを担う人材を育成し、地域に幸福と豊かさをもたらす高校として教育活動の充実に努めています。

 授業では、今年度より総合的な探究の時間を全学年が履修することから、学校設定科目も含めて内容をバージョンアップし、地域との連携を一層進めています。
 未来探究コース2年学校設定科目「スポーツ基礎」、3年学校設定科目「スポーツ探究」では自分たちで体育祭の学年種目を企画し、実際に運営をしました。残念ながら、6月の体育祭は梅雨の期間がほとんどなく一気に真夏日の連続となったため、個人種目を大幅にカットして半日開催となりましたが、学年種目であるオリジナル種目はカットせずに実施しました。昨年度の先輩たちの企画を越える企画にしたいと意気込んでいたこと、また、他学年の学年種目を企画することから単純に面白さや競技性を求めるのではなく、誰もが楽しめるという視点を意識した楽しい企画となり、結果的に大いに盛り上がりました。
 同じく3年学校設定科目「科学探検」と「日本文化」がコラボして田植えに取り組みました。収穫までのプロセスや収穫米は文化的視点と科学的視点の両方で分析・活用しようと計画しています。
 総合的な探究の時間では、計画通り様々な連携をするとともに、今年度から全学年が総合的な探究の時間に取り組んでいることに加え、全教員がいずれかの学年の担当となり、学校全体が生徒の探究活動をサポートする体制となりました。これまで段階的に取り組んできたその集大成として一つの形になる年度でもあることから、今年度は初めて上級生のポスターセッションを見学する学年間の交流も行いました。これからも進化し続けてくれると期待しています。さらに12月に府立高校と市立高校が探究活動の発表を行う京都探究エキスポに参加し、将来につながる刺激を受けてほしいと思っています。
 部活動では、ボート部から3年女子1名(女子シングルスカル)が8月1日から広島県福山市で開催される中国総体2025に出場します。京都府予選で優勝、近畿ブロック大会で3位入賞をしての全国大会出場です。ボート部からは2年連続の出場であり、本番での入賞を目指してこれまでの練習の成果を存分に発揮してくれることを期待しています。また、書道部は7月26日から香川県坂出市で開催されるかがわ総文祭2025に3年女子生徒作品が出展されます。こちらも2年連続の出展で、本校書道部の実力の高さを証明しています。さらに、11月21日から鳥取県倉吉市で開催される近畿総合文化祭に1年女子作品が出展されます。全国と近畿の両方に選出されたのは久しぶりであり、生徒たちの頑張りが良い結果につながっています。

 ところで、商品には価格に加えて付加価値というものがあります。それはデザイン、素材、機能、効果、使いやすさ、環境負荷の低さなど様々な興味関心に訴えかけるもので、我々は商品を手にするというよりもその付加価値に対価を支払っているといっても過言ではありません。
 同じように人にも付加価値があります。簡単に言い換えれば「人の魅力」です。人の付加価値もまた様々な形をしています。学校であれば学力、部活動やボランティア活動で得られたマインドなどです。さらに、学校生活で得たコミュニケーションスキル、読書で得た見識、趣味で身に付けた特殊なスキルなどもそうです。こういう付加価値は自分から進んで手に入れようとした経験がなければ積み重なってきません。つまり、主体性という情熱が自身の付加価値を高めるのです。経験から得られたものがその生徒自身のストーリーとなり、魅力ある人物へと成長させてくれるのです。入試面接や就職面接で語ることができるような自身のストーリーを積み重ねていってほしいと思っています。学校生活、家庭生活、仕事やアルバイト、趣味や資格など様々な場面に自身の成長点があります。この夏から2学期にかけて、生徒たちにとって進路決定に向けた重要な時期であると同時に、そんな成長点と出くわす期間であってほしいと願うばかりです。
 本校では、生徒たちの主体性を活かしたり、地域との連携の機会を設けたりすることで、単なる知識だけではない、答えを自分で見つける学びを提供しています。そして、多様な生徒が、それぞれが夢中になれるもの見つけ(夢を見つけ)、少し背伸びをしてチャレンジし(夢を育み)、それぞれの将来を切り拓いていける(夢を実現する)ようになってほしいと思っています。そんな付加価値のある、人としての魅力を持った生徒を育てていきたいと思っています。

 最後に、学校の様子などを随時ホームページに掲載していきますので、本校で学ぶ生徒や先生たちの日々の取組の一端を御覧いただき、東舞鶴高校への理解を深めていただければ幸いです。
 そして、東舞鶴高校に関わるすべての皆様におかれましては、 なにとぞ引き続きの御理解、御支援をいただきますようよろしくお願いいたします。