将来を見据えて

将来を見据えて(自己理解 自己決定)

テストは自分を知る過程

 児童生徒が自分に合った方法で学ぶためには、「これならできる」「これなら分かる」という実感を得ることが必要です。学習の中で最も「できた」「分かった」を納得しやすい活動はテストです。数字(点数)は誰にとっても分かりやすい指標だからです。
 プロジェクト研究の研究協力校では、多くの取組で紙のテストとICTを活用したテストの2種類が試行され、その結果を比較することが、児童生徒自身の実感に大きく関係しました。
 また、点数が上がると「実はこんなに分かっていたんだ」と児童生徒に対する周りの見方や認識が変わります。それが、さらなる自己理解に繋がっていきます。周囲が変わることで自分も変わり、それがまた環境を変えていくという、本人と環境が相互に作用し合う良い変化の循環が生まれます。

将来に向けて 主体は子ども

 中学校・高等学校の授業やテストで取り扱う情報量(文章量)やその質(内容)は、小学校に比べると大幅にレベルアップするため、情報をいかにスムーズに読み取れるかが大事になってきます。読むことに困難のある児童生徒にとって、音声教材等を聞いて情報を取り入れる学び方は大変効果的であり、小学校の段階から取り組むことは、大変有意義なことです。
 一方で、教科書等の内容は繰り返し聞くことが多く、ある程度覚えてしまうため「読めるようになった」と誤解してしまったことから、大人の判断でその学び方を早々に手放してしまうケースもありました。
 学びの主体者は子どもであり、学び方を判断・決定する権利は子どもにあります。些細なことでも自分のことを自分で決める場面を意図的に設定し、積み重ねることで自己表明・自己決定の力を付けていくことが大切です。

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