数学活用ラボ 京都大学フィールドワーク

課題探究学習アカデミックラボ【数学活用ラボ】の活動をご紹介します。

2年生4名からなる研究グループは「フラクタル日除けの日除けとしての機能をどのように評価するか」について研究しています。

フラクタル日除けが設置されている京都大学を訪問し、考案された京都大学大学院 人間・環境学研究科 教授 酒井 敏先生に研究への助言をいただきました。

フラクタルとは「図形のどの部分をとってみても自分に相似な部分から成り立っている性質(自己相似性)」のことで、京都大学に設置された日除けはその性質を持った「シェルピンスキー四面体」という立体の形状をしています。
この四面体が平面を覆うようにして配列された日除けスペースは「シェルピンスキーの森」と呼ばれ、学生たちの憩いの場になっています(フィールドワークの最中にも普段の勉強に利用しているという学生が1名やってきました)。

生徒の素朴な疑問に回答いただきながら、これまでの研究の経緯や、科学する面白さについてお話いただきました。

人の考える「完全・完璧さ」と自然のもつ「不完全・中途半端さ」の距離について、また、

森はなぜ涼しいのか、葉っぱ1枚の大きさは涼しさにどう影響しているか、など自然に学ぶ姿勢についてたくさんの気づきを得ることができました。

先日実施されたSSH 生徒研究発表会(みやびサイエンスガーデン)では中間成果を発表し、大学の先生や京都府の様々な高校生と意見を交流しました。

京都工芸繊維大学で発表する様子

今後の研究の展開が楽しみです。