数学活用ラボの紹介① 昨年度の探究テーマ

普通科・京都こすもす科共修コースの探究学習「アカデミックラボ」では、自身の興味や関心に応じて所属するラボを選択することができます。

その中でも「数学活用ラボ」では、身の回りのことを数学的な視点から捉え、解決策を考えます。

2年生が1年間かけて,

“数学は社会のどのような場面で役に立つのだろう”

という問いに向かい合います。

数学活用ラボの昨年度の探究テーマは次の6つでした。

・郵便ポストの巡回方法―重み付きグラフのコスト最小化問題―

・確率からポーカーのより良い戦い方を考える

・雨に濡れない傘の大きさの考察

・信号の有無,場所で交通量はどのような変化をするのか

・エスカレーターで片側に立ち,もう片側を歩く人のために空けるのは効率がよいのか

・身近な数理曲線に紋様の規則性は見出せるか

このうちの1つについてご紹介します。

テーマ「身近な数理曲線に紋様の規則性は見出せるか」

模様(ウォールペーパー・パターン)は17種の対称性に分類できることがわかっています。

高校で学ぶ曲線(三角関数)を四則演算で組み合わせてできあがる模様の規則・周期性を研究しています。

使用しているPCソフトはフリーのもので誰でも簡単に模様を描くことができます。中学生のみなさんにもぜひオリジナルな模様を描いてみてほしいと思います。
その先にある“なぜ?”が研究の出発点です。

先日の学校説明会では、研究発表資料の掲示ポスターに中学生のみなさんの視線が集まりました。

次回は、ラボの時間中の取り組みの様子をご紹介します。