森林に魅せられて 続編

先輩からのメッセージ (7月21日寄稿文の続編です。)
                                                                          二宮亜由美(2017年京都こすもす科自然科学系統卒業)

…また、環境教育の講師として子供たちに森の役割を教えることもあります。「森ってすごいんだね」と小学生が目を輝かせながら言ってくれるのを聞いた時には、「これこそやりたかったことだ!」と強く思いました。    (7月21日末節写し)

【森の先生として親子向け環境教育で簡単な実験をする様子】                                          

最後に、「やりたいことが見つかっていない」進路に迷える生徒の皆さんに向けてメッセージを伝えさせてください。

少しの好奇心も大切に、頭で考える前にまず行動してみること、これがやりたいことに出会うための第一歩です。色んなことに挑戦して、たくさんの人に出会って、多種多様なジャンルの話を聞く、この積み重ねが大きくなるほど興味の濃淡がはっきりするようになります。

これが、高校、大学時代を「やりたいこと」が見つからない葛藤の中で過ごしてきた私が見つけた「やりたいこと」に出会う方法です。

この文章を書きながら振り返った時、色んな人の顔が思い浮かびます。

高校時代に参加したフロリダ研修で出会った方々
京都大学高大連携プログラムELCASの探究心が強すぎる仲間たち…
大学時代に演習先で出会った農家・漁師・かやぶき職人さんたち
1人旅で出会った酪農家の方、ゲストハウスのオーナー
フェアトレードのボランティアで出会った力強く生きるフィリピンのお母さんたち…

【フィリピンの山奥で伝統工芸のマクラメ編みを学ぶ様子】                                         

「輝いていて素敵な人」は自分の興味の芽を育てて、一流まで極めている人だということを知りました。

進路を迷っているという状態に焦りを感じるのではなく、「選択肢がたくさんある」と思って、ぜひゆっくり自分自身と向き合ってください。そして、「やりたいこと」が見つかった時、全力を注いでください。

 この文章が、少しでも当時の私のような進路に悩んでいる方の支えになれば幸いです。

彼女がこの文章を送信してくれたメール文の末尾には次のような一節が添えてありました。
「自分の学生時代を振り返る良い機会になりました。働いていたら見失いかけることもある「自分の軸」を再認識できて、とてもよかったです。」

さあ行動に移そう。自分軸を築くために。