夏季補習もひと区切り

夏季補習(前期)(1・2年生必修補習、3年生進学補習)もひと区切り   

受験勉強に「盛り」があるとすれば、今は「走り」とでもいうべき時期でしょうか。
現役生が夏休みの学習を進めるうえで大切なことは、焦らず、じっくりと教材と向き合い、やりきること

例えば世界史、昔から、3年の夏は授業の進度を飛び越えて、教科書を最後までやりきろう(教科書の通読)、ということが言われています。今でも受験雑誌、ネットなどで散見されます。そのこと自身は誤りではないのですが、数学、英語、理科など他教科もバランスよく学ばねばなりません。歴史が不安な人はその不安感を取り除くためには、既に学んだことを定着させることが肝心です。先取を優先するのか、既習事項をやりきるのか、迷った挙句、詰め込みすぎの無理な計画になり、どちらもやり切れずに終わる。よくある失敗です。
様々なメディアから伝わる情報はそれ自身が正しくても、その教科単独のことであり、全体を見たとき、学力伸長の妨げとなることが多々あります。
「絶対〇〇をやるべき」の「絶対」は個人的な見解であり、みんなに当てはまるというものではありません。絶対的な正解は存在しません。
あれこれ欲張らず、今やり始めていることを丁寧にやりきってください。やりきってから次のことを考えましょう。
「走り」は試行錯誤ができる時期です。

梅雨の「名残り」