面談二題

『待ち時間』

生徒昇降口を上がったところで、ある男性保護者の方から「これがブログに上がっていた額ですか?」と声をかけられました。ブログを読んでいただいていることに御礼を述べると、「さっき初めて自習室を見てきました。外からだったので消しゴムかす入れは見えませんでしたが」と続きました。

大感激です。そこまで読んで(心に留めて)いただいて。熱心なフォロワーさんに出会った様な気持ち(錯覚)になりました。
聞けば面談時間を間違えてこられたとのこと。時間潰しでした。
担任との面談を前にそのゆとり、家庭でのお子さんとのほどよい距離感が窺えました。

『どちら派』
面談には二者面談と三者面談があります。保護者様との二者面談では、担任も保護者様も本音で話しやすく、得ることも多い反面、会話が途切れ途切れになったりすることも。
普段はお母様が面談にいらしていたのですが、仕事の関係で急遽お父様に交代、事前の予備知識が少なく、担任と向き合い、押し黙ったままの時間が続きます。担任としてはいろいろ聞き出そうと質問をするのですが、あまり会話は弾まず。
面談あるあるです。
三者面談は特に3年生など、生徒の意向を保護者様・担任と三人で共有し、同じ方向に向かうことを確認する大切な役割があります。一方、三者の宿命、それぞれが1:2の不利な状況にならないように駆け引きが始まることも。
生徒は自分の希望を通すために担任か保護者様かどちらかとの共同戦線を画策します。保護者様も毎日同じことを言い疲れているので、今日は担任から厳しく言ってもらおうと振る舞われることがよくあり、担任も駆け引きに引き込まれます。

我々も時節に依りますが。それぞれ二者、三者どちらの面談が良いか、意見が分かれるところです。何かに気づき、行動につながれば形態は厭いません。

担任として大切なことは、しっかり生徒を観ること、そしてその観察結果を折に触れ本人に伝えること。それは賞賛であったり、修正を促す指導であったり。その際面談はとても貴重な機会となります。
保護者の皆様、酷暑の中の来校、あらためて御礼申し上げます。