京都府立高等学校図書館協議会主催「読書感想文」第66回京都府コンクールにおいて本校1年生が「佳作」を、また令和二年度京都府高校生短歌コンクール~オリンピック・パラリンピック讃歌~において本校1年生と2年生が「佳作」を受賞し、校長室で受賞の喜びを語ってくれました。
素晴らしき人生を!
校長 吉川 孝
向春の侯、保護者の皆さま方におかれましては、ますますご健勝のこととお喜び申し上げます。平素は本校の教育に御理解と御支援を賜り、厚くお礼申し上げます。
三年生の皆さん、卒業おめでとうございます。私は、四月に皆さんと出会い、一年間一緒に過ごしてきました。始業式、終業式、学校行事といった限られた機会ではありましたが、私の話をいつも真剣に聞いてくれました。毎朝、昇降口でいつも元気な挨拶をしてくれました。そんな皆さんのやさしく、ひたむきな姿勢を校長として誇りに思っていました。皆さんが豊かな人間性を持った鴨沂生として、自他をリスペクトする本校のすばらしい校風をさらに高めてくれたと思います。本校で過ごした日々を振り返ってみて、何が印象に残っているでしょうか。授業、自学自習、部活動、学校行事に、全力で取り組み、楽しむ姿を見せてくれました。文化祭での圧巻の演技や存在感は今も鮮明に覚えています。その思い出は、十年後二十年後にふと思い出す心の中の宝物となっていると思います。こういった一つ一つが人生を豊かにするものだと思います。
今、世界と日本は、誰も経験したことのない困難に直面しています。その中でも、鴨沂生の皆さんは、「今、何ができるか」を考え、ここまで「チーム鴨沂」で、生徒、保護者、教職員が協力して、さまざまなことに全力で、取り組んできました。大変でしたが、誠実な皆さんだからこそ、ここまで来ることができました。京都大学元総長の山極教授は、著書の中で「アフリカの人々はよく"There is no problem. There is a solution."と言います。どんな困難に直面しようとも、必ず解決策がある。」と書かれています。人生の中では、困難なことに出会うこともあると思いますが、どんな困難に直面しようとも、きっと解決策があるのです。無我夢中で、必死で取り組めば、ある日、虹が見え、晴れ上がる日がくるでしょう。この困難も、皆さんと共に、乗り越えていくことができればと思います。何事も、"Never give up!"でしょう。鴨沂で学んだ皆さんなら大丈夫だと信じています。
最後に、皆さんに紹介したいことばがあります。映画「カサブランカ」は大好きな映画の一つで、1942年に製作されたものですが、今もその輝きを失うことなく、みるたびに感動します。中でも印象的なのが、映画のラストの場面で主人公リックが話すセリフです。それは、
"I think this is the beginning of a beautiful friendship"
というセリフです。字幕では、「持つべきものは友だ。」とありますが、この場面で、いつも人生で大切なのは『人と人とのつながり』だと実感します。このセリフを含むラストの場面のセリフはどれもウイットにも富み、秀逸です。是非、いつかみてほしいと思います。
本校は、豊かな人間性の育成をめざしてきましたが、皆さんはその校風を日々実践し、一人一人をたのもしいなあと思ってきました。そんな人間味溢れる皆さんが、卒業後も、本校で出会った級友や先生方、また、これから出会う人々を大切にし、そして、高校時代のみずみずしい感覚や思い出を心の宝物として、これからも、よりよい人生を歩んでゆかれますことを、切に願っています。
"I hope that all of you will lead a wonderful life!"
先日行われた、令和2年度京都府高等学校バレーボール新人選手権大会予選リーグで本校「女子バレーボール部」がJゾーンで1位となり、府下大会出場を決めました。その喜びを校長室に報告しに来てくれました。
★「令和2年度全国高校生伝統フェステイバル」は、12月12日(土)に茶道フェステイバル、13日(日)伝統芸能選抜公演を実施することができました。
今年の、全国伝統文化フェステイバルは、全国公演はYouTube配信、京都と全国の高校生の交流はリモートで行いました。従来とは違った形態での開催でしたが、全国で伝統文化に取り組む生徒たちの想いや、京都府の高校生の歓迎の気持ちがよく伝わり、とても温かい雰囲気のフェステイバルとなりました。高校生同士の交流がこのフェステイバルの核であると改めて強く再認識できました。
その中で、京都府の高校生のおもてなし隊の皆さんが、当日までの準備や運営で、頑張ってくれたからこそ、素晴らしいフェステイバルになりました。本当にありがとうございました。
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★おもてなし隊の皆さんへ「高文連会長 吉川校長先生」のメッセージを掲載します
皆さん、こんにちは。寒い日が続いています。お元気ですか。
下見会の日に、「今日、鴨川にユリカモメを見ました」というお話をしました。まさに冬到来の日でしたし、クリスマスのイルミネーションも北山にはありました。今朝の鴨川にも、ユリカモメたちが優雅に空を飛んでいました。しかし、今、ロウバイも満開でよい香りですし、土手にイヌフグリが咲いているのを見つけました。確実に春の足音が聞こえてきています。
昨年、新型コロナウイルス感染症で3月に学校が臨時休業となった頃から、早いもので、春夏秋冬が過ぎ、春の訪れと共に、1年となります。皆さんにとっては、大変な1年間でした。今年の伝フェスのパンフレットにも書かせていただきましたが、6月に部活が再開されたとき、生徒の一人が「一週間前から楽しみにしていた。部活が出来て、いつも通りの学校生活が送れることが嬉しい」と言ってくれた言葉がとても印象的で、生徒も教職員もみんなが『あたりまえの日常生活』がいかにかけがえのない、大切なものであるかを実感した日々でした。
高校時代は、授業等を通して学力をつけ、部活動や学校行事を通して人間的に成長することができる大切な時期です。この状況の中で、授業、部活動や学校行事を行っていくのは、制限ある中、大変でしたが、各高校においても、一つ行事を実施出来たときは、きっと感動があったことでしょう。そこには、何よりも生徒・保護者・教職員の協力があったからこそだと思います。イタリア大統領の「生きていれば、経済のどん底からも必ず立ち上がる。物事の重要さの順位を肝に銘じ、弱い人を守り、他人への責任を果たしましょう」という言葉が身にしみました。
夏ぐらいから、部活動では、代替大会等が行われ始め、『全国伝統文化フェステイバル」についても、開催に向けた検討を重ねた結果、今回の全国公演はYouTube配信、京都と全国の高校生の交流はリモートで行うこととなりました。いつもとは違う役割となったので、おもてなし隊の皆さんにとっても大変なことが多かったと思います。ですが、全国公演を配信するだけでなく、高校生同士の交流がこのフェステイバルの核だということを改めて強く再認識できました。私も会場で見ていて、とてもあったかい雰囲気のフェステイバルでした。それは、全国の高校生の頑張りと、京都の歓迎公演の頑張り、そして、何よりもおもてなし隊のみなさんの頑張りのおかげだと思います。
総括アンケートでは、『インタビューは貴重な経験で、生徒の自分も成長を感じられた』『自分の学校ではできないような活動ができた』『おもてなし研修会の成果を発揮することができた』『今後の人生に活きる研修でした』『やり終わった後には充実感がありました』『いいものができてよかった』というすてきな感想がたくさんあり、感動しました。また、『堂々とされており、感心しました。同じ高校生ですが、格好良いと感じました』という感想には、さまざまな高校の生徒のコラボだからこそ感じる瞬間があったのだと思います。
私も、おもてなし研修や、下見会、そして当日の朝、終了時に皆さんに話をする機会がありましたが、一人一人が成長し、また和気藹々の関係を築かれ、まさに「チームおもてなし隊」でした。皆さんが頑張ってくれたからこそ、この状況の中で、京都では、この伝フェスを開催することができました。人間的なあったかい雰囲気で作り上げたことは、素晴らしいです。まさに奇跡だと思います。高校生のもつ力、可能性を実感できたことは、本当に嬉しいことでした。是非、各校で、このおもてなし隊の伝統をつないでいただき、来年度の第10回となる、記念すべき伝フェスをみんなの力で盛り上げていってほしいと思いますし、皆さんならできると思います。楽しみにしております。
最後になりますが、改めて皆さんに「ありがとうございます。素晴らしいおもてなし隊でした。」と大きな声でお伝えしたい気持ちで一杯です。本当にありがとうございました。また、皆さんにお会いできます日を楽しみにしていますし、これからの皆さんのますますのご活躍を期待しています。
京都府高等学校文化連盟会長
京都府立鴨沂高等学校
校 長 吉 川 孝
本校の自転車競技部が、「スポーツ庁長官特別賞」(令和2年度京都府高等学校対抗自転車競技選手権大会)を受賞し、その喜びを校長先生に報告しました。
自転車競技部は、3月に福岡県で開催される「令和2年度全国高等学校選抜自転車競技大会」に出場します。
1月13日(水)放課後、16(土)・17(日)に実施される「大学入学共通テスト」の激励会を実施しました。
校長先生からのお話しの途中で、本校のマスコットキャラクターの「おっきーちゃん」も登場し受験生を激励しました。「深呼吸」「Never,never, never, never give up!」「チーム鴨沂」で挑んでくださいという校長先生のエールに続いて、3年学年部長の土井先生、進路指導部長の藤本先生からもみんなを後押しする激励の言葉で励まされた3年生は、一層引き締まった表情で受験に臨む決意を見せていました。
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校長先生が話されたメッセージを掲載します。
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みなさん、こんにちは。いよいよ、この土曜日、日曜日が共通テストとなります。忙しい中、こうして集まってもらって、ありがとうございます。今、とても緊張していると思いますが、皆さんの元気な表情を見て、とても力強く思いました。体調を整え、勉強した分を最大限に発揮してもらえればと思います。本日は、私の方から、激励も含めて、3点お話を少ししたいと思います。
一つ目は、「落ち着いて」です。私も人一倍緊張する方ですが、2日間通して、いかに平常心が保てるかが大切です。静かに落ち着いて取り組み、難しい科目もあるかもしれませんが、落ち着いて、気持ちを冷静に切り替えて取り組んでほしいと思います。落ち着くには、試験前に、深呼吸がよいのではと思います。ゆっくり行うのが秘訣です。
二つ目は、"Never Give Up!"です。イギリスの首相であったチャーチルが、第2次世界大戦で、苦しい状況の中、国民に向かって"Never, never, never,never give up!"と言ったと言われています。この言葉は、大学の恩師が、全体の卒業式の後、学部学科別の卒業証書授与式で話されていたことばです。ことある毎に思い出しますが、魔法のような言葉です。みなさんも"Never
give up!"の気持ちで2日間、乗り切って下さい。
三つ目は、「チーム鴨沂」です。試験に臨むのは、皆さん一人一人ですが、ここまで、保護者の皆さんの支え、担任の先生方をはじめ、鴨沂の先生方のご指導・励まし、そして、鴨沂生みんなの気持ちです。当日、「チーム鴨沂」を背中に、試験に向かってほしいと思います。
それでは、皆さんの幸運を何よりも祈っています。
Good Luck!
2学期、冬季休業中に優秀な成績を収めた部・生徒の表彰を行いましたので紹介します。
【表彰】
・吹奏楽部(KYOTO中学高校生ソロコンテスト2020銀賞・第53回京都アンサンブルコンテスト銀賞)
・合唱部(京都府高等学校文化連盟村田製作所賞)
・弓道部(全国高等学校弓道選抜大会京都府男子団体二次予選会2位・近畿高等学校弓道選抜大会女子個人の部6位)
・フェンシング部(京都府高等学校フェンシング選手権大会男子学校対抗エペ3位・女子学校対抗エペ4位・女子学校対抗フルーレ4位)
・自転車競技部(第38回京都府高等学校自転車競技新人戦チームパシュート2位・個人ロードレース5位、6位・近畿高等学校自転車競技専門部新人大会3kmインディヴィデュアルパーシュート1位)
・水泳部(第96回日本選手権水泳競技大会ハイライトルーティーン2位・全国高等学校水泳競技優秀選手賞・近畿秋季女子水球大会優勝・京都府高等学校水泳競技新人大会優勝
・第9回河野裕子短歌賞入選(受賞作品 「夏の夜犬(きみ)と歩く散歩道犬(きみ)は座って風を感じる」)
本校合唱部が、令和2年度の京都府高等学校文化連盟村田製作所賞を受賞し、喜びを校長先生に報告しました。
この賞はこの年度の優秀団体に贈られる賞で、合唱部は今年、第44回全国高等学校総合文化祭高知大会「2020こうち総文WEB SOUBUN」に「京都府合同合唱団-みやび-」として参加しました。
12月12日(土)に開催( 京都府立京都学・歴彩館からライブ配信 )された「 令和2年度 全国高校生伝統文化フェスティバル・茶道フェスティバル 」に本校茶道部が、動画およびZoomを活用して、リモート参加し、部を代表して、部長が全国12校の高校茶道部と交流しました。