210408 koutyou.jpg 本校講堂で、令和3年度「離着任式」及び「始業式」を2学年(新2・3年生)で実施しました。

 離着任式では、離任された方の紹介を校長先生が読み上げられ、それに続いて今年度着任いただいた先生方が壇上に並ばれ生徒たちにご挨拶いただきました。

 始業式では校長先生の式辞に続き、2・3年生の担任紹介、分掌部長の紹介。担任紹介では歓声が上がり、続いて教務部長、生徒指導部長、進路指導部長、保健部長が「学期はじめの心構え」について講話をしました。

 式の最後に、優秀な成績を収めたクラブの表彰を行いました。

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 校長先生の「式辞」を掲載します。

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 おはようございます。本日から、令和3年度が始まります。3年生にとっては、希望進路に向けて、また、部活動や学校行事なども一つ一つが締めくくりとなります。2年生にとっては、部活動などのさまざまな場面で中心となることが求められます。皆さんにとって、よい1年になればと思います。

 そして、本日の午後には入学式を行います。新入生を鴨沂の先輩として、温かく迎えてほしいと思います。昨年度も、授業、部活動、学校行事やさまざまな場面を通して、皆さん一人一人が「仲間と協力して取り組み、人間的に優しい」鴨沂生であると確信しましたし、今年度も、たのもしい鴨沂生として行動してほしいと思います。

 この春休みも、2・3年生とも春期講習等で真摯に学習しました。特に、3年生は朝から夕方までの全日、補習と自習でした。「かなり頑張って学習し、自習の時間もしっかり学習できた」「受験は団体戦だと実感できた」など、とても前向きな感想も多かったです。達成感があったと思います。是非、この気持ちを、新年度につなげてほしいと思います

 また、多くの部が大活躍してくれました。吹奏楽部、合唱部の定期演奏会はみんなの思いがこもった素晴らしいものでした。水泳部は全国で優勝し、自転車競技部は全国2位となりました。校長室での壮行会で「優勝を目指します」「自己ベストを目指す」と言ってくれましたが、まさに有言実行でした。どの部も新1年生と共に、気持ちも新たに再スタートして欲しいと思います。

 さて、競泳の池江選手は白血病で競技を離れられていましたが、昨年夏に、復帰された時、「絶対に戻ると決めてトレーニングに励んでいた」と言われていました。日曜日の大会で、見事な泳ぎで優勝され、東京オリンピックの代表に内定されました。「つらくてもしんどくても、努力は必ず報われるんだと思った」の言葉には感動しましたし、何事にも強い気持ちを持って臨むことが大切だと実感しました。聖火リレーも、サッカー施設「Jビレッジ」から始まりました。聖火ランナーとして走ったふたば未来学園高校1年生の「短い距離だったが、皆で協力しつなぐことの大切さを改めて感じた」ということばは、困難な中、人と人とのつながりが何よりも大切だと教えてくれます。

 昨年度、鴨沂では、「今、何ができるか」を考え、生徒、保護者、教職員が「チーム鴨沂」として、人と人とのつながりを大切にし、学習、部活動や学校行事を行ってきました。今この一瞬一瞬が、鴨沂生にとっては、大切な高校生活であり、また、それができましたのも、みんなの協力があってこそでした。だからこそ、多くの卒業生が「鴨沂で本当によかった」と言ってくれたのだと思います。3月には、元水泳部のキャプテンが、NHKの「10年後の私へ」という番組に出演し、「本当は当たり前でないことが当たり前のようできていることへ感謝の気持ちを忘れない人になっていたい」と話してくれました。今年もまだまだ制約がある中ですが、「今、前向きにできること」を合い言葉に、よりよい令和3年度の鴨沂を皆さんと共につくっていくことができればと思います。

 最後に「せいめいのれきし」いう本を紹介します。80年以上前にバージニア・リー・バートンが書かれた本ですが、「ちいさいおうち」の作者でもあります。多くの生物学者や恐竜学者の愛読書になっているそうです。そこには「地球は46億年ほど前に生まれ、25億年前から生物が存在し、1万1千年前になって人類が誕生した」とあります。地球の歴史に比べ、人類の歴史はとても短いことに気がつきますが、それも全て一日一日の積み重ねです。だからこそ、一日一日が大切だと思います。物語の最後に「この後は、あなたがたのお話、その主人公は、あなたがた」とあります。本日から新年度が始まりました。皆さん一人一人が主人公であり、一日一日を大切に過ごし、卒業時「鴨沂生でよかった」と思える学校生活を過ごしてほしいと思います。

おっきー短足(HP用).jpg この1年間、皆さん一人一人が目標を持って前へ進むことができ、また、自他をリスペクトし合う中、豊かな人間関係を育むことができる年になればと思います。今年度が皆さんにとって、素晴らしい年度になることを祈念して、令和3年度始業式校長式辞とします。

 

R33025 sizennkagakubu.jpg 本校の自然科学部が、(一財)日本原子力文化財団主催の第三回課題研究活動成果発表会において、「審査員特別賞」を受賞し、記念の盾と喜びの声を校長室に届けてくれました。

 8月から12月の長期に渡り研究を続け、1月に発表した成果により今回の受賞となりました。1年生4名での成果で、来年度に向けても本当に楽しみです。

 

R33025 jitennsya.jpg 3月19日(金)~22日(月) 久留米で開催された、令和2年度「全国高等学校選抜自転車競技大会」に本校自転車競技部が出場し、3kmインディヴィデュアル・パーシュートにおいて準優勝! 記念メダルとともに校長室に喜びを報告に来てくれました。

 マネージャーも含めた出場者全員が今回得がたい経験をして成長し、来るインターハイに向けてさらなる飛躍を口にしてくれました。

 
 水泳部、全国大会で優勝!! 【 2021/03/22 】

0322 suiei yuusyou.jpg 新潟県柏崎市の柏崎アクアパークで開催していた「第7回全日本ジュニア(U17)水球競技選手権大会~かしわざき潮風カップ~」において、本校、水球部がみごと「優勝」を飾りました。優勝は5年ぶり2回目となり、その喜びを、優勝カップとともに校長室に報告に来てくれました。また、大会ベスト7に本校1年生1名が選出されました。

 
 全国大会出場「水泳部」!! 【 2021/03/16 】

0316 suiei zennkoku.jpg 3月17日(水)から新潟県柏崎市で開催される、「第7回(2020年度)全日本ジュニア(U17)水球競技選手権大会~かしわざき潮風カップ~」に本校水泳部が出場します。本番に向けての意気込みを校長先生に報告し、「全国で優勝を目指します!」と意気込みを語ってくれました。

 

0316 jitennsya sokoukai.jpg 3月19日(金)~22日(月)久留米で開催される、令和2年度「全国高等学校選抜自転車競技大会」に本校自転車競技部が出場します。本番に向けての意気込みを校長先生に報告し、「全国でも鴨沂の頑張りを見てもらいたい!」と意気込みを語ってくれました。

 

210303 konnku-ru.jpg 京都府立高等学校図書館協議会主催「読書感想文」第66回京都府コンクールにおいて本校1年生が「佳作」を、また令和二年度京都府高校生短歌コンクール~オリンピック・パラリンピック讃歌~において本校1年生と2年生が「佳作」を受賞し、校長室で受賞の喜びを語ってくれました。

 

素晴らしき人生を!
                      0302PTAkouhoushi2.jpg校長 吉川 孝
 向春の侯、保護者の皆さま方におかれましては、ますますご健勝のこととお喜び申し上げます。平素は本校の教育に御理解と御支援を賜り、厚くお礼申し上げます。
 
 三年生の皆さん、卒業おめでとうございます。私は、四月に皆さんと出会い、一年間一緒に過ごしてきました。始業式、終業式、学校行事といった限られた機会ではありましたが、私の話をいつも真剣に聞いてくれました。毎朝、昇降口でいつも元気な挨拶をしてくれました。そんな皆さんのやさしく、ひたむきな姿勢を校長として誇りに思っていました。皆さんが豊かな人間性を持った鴨沂生として、自他をリスペクトする本校のすばらしい校風をさらに高めてくれたと思います。本校で過ごした日々を振り返ってみて、何が印象に残っているでしょうか。授業、自学自習、部活動、学校行事に、全力で取り組み、楽しむ姿を見せてくれました。文化祭での圧巻の演技や存在感は今も鮮明に覚えています。その思い出は、十年後二十年後にふと思い出す心の中の宝物となっていると思います。こういった一つ一つが人生を豊かにするものだと思います。
 
 今、世界と日本は、誰も経験したことのない困難に直面しています。その中でも、鴨沂生の皆さんは、「今、何ができるか」を考え、ここまで「チーム鴨沂」で、生徒、保護者、教職員が協力して、さまざまなことに全力で、取り組んできました。大変でしたが、誠実な皆さんだからこそ、ここまで来ることができました。京都大学元総長の山極教授は、著書の中で「アフリカの人々はよく"There is no problem. There is a solution."と言います。どんな困難に直面しようとも、必ず解決策がある。」と書かれています。人生の中では、困難なことに出会うこともあると思いますが、どんな困難に直面しようとも、きっと解決策があるのです。無我夢中で、必死で取り組めば、ある日、虹が見え、晴れ上がる日がくるでしょう。この困難も、皆さんと共に、乗り越えていくことができればと思います。何事も、"Never give up!"でしょう。鴨沂で学んだ皆さんなら大丈夫だと信じています。

 最後に、皆さんに紹介したいことばがあります。映画「カサブランカ」は大好きな映画の一つで、1942年に製作されたものですが、今もその輝きを失うことなく、みるたびに感動します。中でも印象的なのが、映画のラストの場面で主人公リックが話すセリフです。それは、
  "I think this is the beginning of a beautiful friendship"
というセリフです。字幕では、「持つべきものは友だ。」とありますが、この場面で、いつも人生で大切なのは『人と人とのつながり』だと実感します。このセリフを含むラストの場面のセリフはどれもウイットにも富み、秀逸です。是非、いつかみてほしいと思います。

おっきー短足(HP用).jpg 本校は、豊かな人間性の育成をめざしてきましたが、皆さんはその校風を日々実践し、一人一人をたのもしいなあと思ってきました。そんな人間味溢れる皆さんが、卒業後も、本校で出会った級友や先生方、また、これから出会う人々を大切にし、そして、高校時代のみずみずしい感覚や思い出を心の宝物として、これからも、よりよい人生を歩んでゆかれますことを、切に願っています。

  "I hope that all of you will lead a wonderful life!"

 

0203 josibare-bu.jpg 先日行われた、令和2年度京都府高等学校バレーボール新人選手権大会予選リーグで本校「女子バレーボール部」がJゾーンで1位となり、府下大会出場を決めました。その喜びを校長室に報告しに来てくれました。

 
 おもてなし隊の皆さんへ 【 2021/01/31 】

★「令和2年度全国高校生伝統フェステイバル」は、12月12日(土)に茶道フェステイバル、13日(日)伝統芸能選抜公演を実施することができました。
 今年の、全国伝統文化フェステイバルは、全国公演はYouTube配信、京都と全国の高校生の交流はリモートで行いました。従来とは違った形態での開催でしたが、全国で伝統文化に取り組む生徒たちの想いや、京都府の高校生の歓迎の気持ちがよく伝わり、とても温かい雰囲気のフェステイバルとなりました。高校生同士の交流がこのフェステイバルの核であると改めて強く再認識できました。
 その中で、京都府の高校生のおもてなし隊の皆さんが、当日までの準備や運営で、頑張ってくれたからこそ、素晴らしいフェステイバルになりました。本当にありがとうございました。

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おっきー短足(HP用).jpg★おもてなし隊の皆さんへ「高文連会長 吉川校長先生」のメッセージを掲載します

 皆さん、こんにちは。寒い日が続いています。お元気ですか。

 下見会の日に、「今日、鴨川にユリカモメを見ました」というお話をしました。まさに冬到来の日でしたし、クリスマスのイルミネーションも北山にはありました。今朝の鴨川にも、ユリカモメたちが優雅に空を飛んでいました。しかし、今、ロウバイも満開でよい香りですし、土手にイヌフグリが咲いているのを見つけました。確実に春の足音が聞こえてきています。

 昨年、新型コロナウイルス感染症で3月に学校が臨時休業となった頃から、早いもので、春夏秋冬が過ぎ、春の訪れと共に、1年となります。皆さんにとっては、大変な1年間でした。今年の伝フェスのパンフレットにも書かせていただきましたが、6月に部活が再開されたとき、生徒の一人が「一週間前から楽しみにしていた。部活が出来て、いつも通りの学校生活が送れることが嬉しい」と言ってくれた言葉がとても印象的で、生徒も教職員もみんなが『あたりまえの日常生活』がいかにかけがえのない、大切なものであるかを実感した日々でした。

 高校時代は、授業等を通して学力をつけ、部活動や学校行事を通して人間的に成長することができる大切な時期です。この状況の中で、授業、部活動や学校行事を行っていくのは、制限ある中、大変でしたが、各高校においても、一つ行事を実施出来たときは、きっと感動があったことでしょう。そこには、何よりも生徒・保護者・教職員の協力があったからこそだと思います。イタリア大統領の「生きていれば、経済のどん底からも必ず立ち上がる。物事の重要さの順位を肝に銘じ、弱い人を守り、他人への責任を果たしましょう」という言葉が身にしみました。

 夏ぐらいから、部活動では、代替大会等が行われ始め、『全国伝統文化フェステイバル」についても、開催に向けた検討を重ねた結果、今回の全国公演はYouTube配信、京都と全国の高校生の交流はリモートで行うこととなりました。いつもとは違う役割となったので、おもてなし隊の皆さんにとっても大変なことが多かったと思います。ですが、全国公演を配信するだけでなく、高校生同士の交流がこのフェステイバルの核だということを改めて強く再認識できました。私も会場で見ていて、とてもあったかい雰囲気のフェステイバルでした。それは、全国の高校生の頑張りと、京都の歓迎公演の頑張り、そして、何よりもおもてなし隊のみなさんの頑張りのおかげだと思います。

 総括アンケートでは、『インタビューは貴重な経験で、生徒の自分も成長を感じられた』『自分の学校ではできないような活動ができた』『おもてなし研修会の成果を発揮することができた』『今後の人生に活きる研修でした』『やり終わった後には充実感がありました』『いいものができてよかった』というすてきな感想がたくさんあり、感動しました。また、『堂々とされており、感心しました。同じ高校生ですが、格好良いと感じました』という感想には、さまざまな高校の生徒のコラボだからこそ感じる瞬間があったのだと思います。

 私も、おもてなし研修や、下見会、そして当日の朝、終了時に皆さんに話をする機会がありましたが、一人一人が成長し、また和気藹々の関係を築かれ、まさに「チームおもてなし隊」でした。皆さんが頑張ってくれたからこそ、この状況の中で、京都では、この伝フェスを開催することができました。人間的なあったかい雰囲気で作り上げたことは、素晴らしいです。まさに奇跡だと思います。高校生のもつ力、可能性を実感できたことは、本当に嬉しいことでした。是非、各校で、このおもてなし隊の伝統をつないでいただき、来年度の第10回となる、記念すべき伝フェスをみんなの力で盛り上げていってほしいと思いますし、皆さんならできると思います。楽しみにしております。

 最後になりますが、改めて皆さんに「ありがとうございます。素晴らしいおもてなし隊でした。」と大きな声でお伝えしたい気持ちで一杯です。本当にありがとうございました。また、皆さんにお会いできます日を楽しみにしていますし、これからの皆さんのますますのご活躍を期待しています。


                     京都府高等学校文化連盟会長
                     京都府立鴨沂高等学校
                     校 長  吉 川  孝