4月21日(水)本校講堂にて進路講演会を実施しました。近畿大学経営戦略本部長の世耕石弘氏にお越し頂き、進路選択における理想と現実について、お話をして頂きました。PTA(保護者)も約30名の参加をいただき、また、生徒からの質問をClassiを用いてその場で受け付け、お答えいただくなど、3年生のスタート時期に背中を押していただく講演会でした。
生徒たちも進路について考えるきっかけになったようで、「大学は、固くて難しいもののように考えていたけど、やりたいことができる楽しいところだと分かったので、受験をマイナスに捉えるのではなく、自分のやりたいことをするための道を開くための、大切な道のりだということを意識して一生懸命取り組んでいきたいと思った。」「(誰かが決めた枠組みなど)それにとらわれないで、これから自分が学びたい学部から大学を選ぶべきだということが分かった」「進路を決めるとき、将来どんな職業に等を聞かれることが多くて今までは正直困っていました。やりたいことが無いわけでもないし、興味のある職業がないわけでもないけど、言葉に責任が持てなくて、本当にそれでいいのか分からなくなってました。でも、今回の講演で、もっとシンプルに考えてもいいのかなという気持ちになって、楽になった。」など、進路について新たな視点を獲得してくれたようです。
【来賓祝辞(PTA会長)】
「祝辞」
新入生の皆さん ご入学おめでとうございます。
また、保護者の皆様 今日のよき日を迎えられましたことを 心からお祝い申し上げます。
さて、新入生の皆さん、皆さんは今朝 鴨沂高校に長年受け継がれてきた正門を、一抹の不安や新しい生活へのわくわく感など様々な感情を持ちながら、そして晴れやかな気持ちでくぐってこられた事と思います。
皆さんが選び、入学を希望し、今 ここにいらっしゃいます。周りを見渡すと、同じ思いでこの日を迎えた仲間たちがいます。性格も趣味も、目標もそれぞれ違う仲間たちですが、
きっと、かけがえのない友達が見つかると思います。
応援してくれる人「うんうん」と頷いてくれる人がいて自信を持って進めま。 反対意見の人とぶつかって より良い案がうまれます。にこにこと微笑んでもらえると癒されます。
その時にはわからなくても、ふと思い返してみると、その誰もが無くてはならない存在であったと気づくものです。そして、そのことに気づけば、自分自身もまた 無くてはならない存在であることが わかると思います。自分も 自分以外も大切にして、人生の礎となるであろう高校生活を、大事にお過ごしください。
また、学校で、クラスで、部活で、落ち着く居場所を見つけ、学校生活を楽しんでください。図書室や学食も、鴨沂高校の自慢のひとつです。ぜひ訪れてみてください。
鴨沂高校は、来年150周年を迎える伝統校です。「日本の高校ベスト100」や「名門高校100」などの書籍にとりあげられた事もあり、今や京都の府立高校で人気のある学校となりました。校舎の綺麗さだけではなく、先生方と先輩方の毎日の積み重ねで作り上げられてきた学校です。皆さんの一日一日が新たな歴史を作り上げることになります。
昨年度はコロナ禍でしたが、鴨沂高校では、ほぼ例年通り行事が開催されました。生徒の思いを学校は理解してくださり、信用し、環境を整えてくださいました。また先輩方は与えられた環境の中でルールを守り、精一杯学校生活を充実したものにしようとされました。学校全体でより良い学校にしようという雰囲気があります。皆さんも是非「チーム鴨沂」の一員として 充実した高校生活を過ごされる事を願っています。これから始まる三年間がとても楽しみですね。
もし困ったこと、悩みがあれば、大丈夫! といってもらえる人を探してみてください。
校長先生をはじめ、先生方はもちろん、図書室の先生、事務職員の方々、技術職員の方々、コンビニの店員さんなど、生徒の皆さんの事を一所懸命に考え、陰になり日向になり、支え 励まし応援してくださる方々ばかりです。PTAも皆さんの学校生活に彩りを添えられるよう精一杯支えていきます。
保護者の皆様には、子どもたちが充実した学校生活を送れるよう、ぜひPTAの活動にご理解とご参加をいただき、鴨沂高校の良さを実際に肌で感じていただければと存じます。これからの三年間、どうぞよろしくお願いいたします。
鴨沂高校が皆さんや同窓生の、そして皆さんの毎日を、温かく見守ってくださいます。地域の方々の誇りであり続けるよう願っています。
本日は誠におめでとうございます。
4月8日(木)、第74回入学式を講堂にて挙行しました。九条家ゆかりの御門を開放し、御来賓や保護者の皆様に御臨席いただく中、これからの3年間、本校でたくましく成長してくれる入学生が、今日の春の日のような晴れやかな面持ちで本校に入学してくれました。
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「校長式辞」を掲載いたします。
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式辞
春の花が街を彩るこの良き日に、令和三年度京都府立鴨沂高等学校入学式を挙行するにあたり、
本校PTA会長 山中(やまなか) 歌織(かおり) 様をはじめ御来賓の方々並びに、保護者の皆様の御臨席を賜り、高壇からではございますが、厚く御礼申し上げます。
新入生の皆さん、入学おめでとうございます。皆さんの入学を祝福するとともに、心から歓迎いたします。皆さんは、本日から京都府立鴨沂高等学校の生徒として、学ぶこととなりました。本日の皆さんの喜びは、皆さんがこの三年間努力を積み重ねて来られた結果であることは申すまでもありませんが、今日まで皆さんを支えてくださった方々に、今一度、感謝の念を表し、高校生としての第一歩を踏み出してください。
本校は、明治五年創立の我が国最初の公立女学校である「新英学校及び女(によ)紅(こう)場(ば)」に始まり、今年で創立百四十九年目を迎え、来年は百五十年目を迎えます。高校時代のさまざまな経験を通して、高い理想を持ち、たくましく、誠実な人として、社会の中で信頼される人に育ってほしいと願っています。
今、日本や世界は、誰も経験したことのない困難と闘っています。大変な日々が続いていますが、鴨沂生一人一人にとっては、一日一日が、かけがえのない高校生活です。鴨沂では「今、何ができるか」を考え、生徒、保護者、教職員の「チーム鴨沂」で、人と人とのつながりを大切にして、学習、部活動や学校行事などを協力して進めてきました。この春、卒業した三年生が「鴨沂で本当によかった」と言って、とてもよい表情をして卒業をしてくれました。これからも、皆さんとともに、「前向きに今できること」を協力して行い、困難を乗り越えていきたいと思います。
さて、ここで、みなさんの入学に際して、私の思うところを述べて、みなさんへの激励としたいと思います。
まず一つめは、「主体的に学ぶ」ということです。積極的な学びを通して、基礎学力を身に付け、その土台の上に思考力や表現力を築いていきます。そのためにも、授業を大切にし、自ら学ぶ心を熟成していってほしいと思います。将来、細かな知識は忘れることはあっても、高校時代に身に付けた思考の回路は、一生消えることはなく、経験したことのない課題に直面した時に、解決の道を開いてくれるものです。みなさんは、あらゆることに興味を持って学んでほしいと思います。
二つめは、「協力して生きる」ということです。学校は人と人とのふれ合いを通して、豊かな人間性を育む場です。人は、人との関わりの中で、豊かに成長します。入学して、これからたくさんの人に出会うことになります。自分を大切にし、周りの人を大切にする、互いの人格を尊重し合える関係ができれば、人間関係はどれだけ豊かになるかと思います。みなさんが、自他をリスペクトする本校の校風をさらに高めていってほしいと思います。
三つめは、一生を託せるような「夢を育む」ことです。将来の「夢」について、じっくり考えることが大切です。その手がかりは、3年間で至るところにあります。慶應義塾創始者の福沢諭吉が述べたと言われる「七つの教え」の一つに「世の中で一番楽しく、立派な事は、一生涯を貫く仕事を持つことです」とあります。皆さんが、よき人生を送るためにも、本校在学中に自らの「夢」を育み、自分の可能性を磨いていってほしいと思います。
そして、何よりも、鴨沂での日々を大切にしてほしいと思います。「ちいさいおうち」という絵本の作者で知られるバージニア・リー・バートンには、「せいめいのれきし」という本があります。多くの生物学者や恐竜学者の愛読書になっているそうですが、そこには、こう書かれています。「地球は四十六億年ほど前に生まれ、二十五億年前から生物が存在し、一万一千年前になって人類が誕生した」と。地球の歴史に比べ、人類の歴史はとても短いことに気がつきますが、それも全て一日一日の積み重ねです。だからこそ、一日一日が大切だと思います。物語の最後には「この後は、あなた方のお話、その主人公はあなた方です」とあります。本日から鴨沂高校での学校生活が始まりました。皆さん一人一人が主人公であり、充実した日々を過ごし、卒業時「鴨沂生で本当によかった」と心から思える高校時代を過ごしてほしいと思います。皆さんを、本校は全力で応援していきます。
後になりましたが、本日御臨席いただきました保護者の皆様、お子さまのご入学、誠におめでとうございます。鴨沂の制服に身を包み、晴れて高校に入学されましたお子さまの姿をご覧になり、感慨もさぞひとしおのことと存じます。私たち教職員は、保護者の皆様の期待に応えるべく、最大限の努力をしてまいります。ぜひ、保護者の皆様の学校への御理解と御協力をよろしくお願いいたします。
結びに当たり、新入生の皆さんが、新しい出会いの中で、学習、部活動や学校行事などを通して、さまざまな学びや経験をすることにより、楽しく、豊かな学校生活を送るとともに、鴨沂高校の新しい歴史を築いてくれることを期待して、式辞といたします。素晴らしき高校時代を!
令和三年四月八日
京都府立鴨沂高等学校
校 長 吉 川 孝
本校講堂で、令和3年度「離着任式」及び「始業式」を2学年(新2・3年生)で実施しました。
離着任式では、離任された方の紹介を校長先生が読み上げられ、それに続いて今年度着任いただいた先生方が壇上に並ばれ生徒たちにご挨拶いただきました。
始業式では校長先生の式辞に続き、2・3年生の担任紹介、分掌部長の紹介。担任紹介では歓声が上がり、続いて教務部長、生徒指導部長、進路指導部長、保健部長が「学期はじめの心構え」について講話をしました。
式の最後に、優秀な成績を収めたクラブの表彰を行いました。
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校長先生の「式辞」を掲載します。
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おはようございます。本日から、令和3年度が始まります。3年生にとっては、希望進路に向けて、また、部活動や学校行事なども一つ一つが締めくくりとなります。2年生にとっては、部活動などのさまざまな場面で中心となることが求められます。皆さんにとって、よい1年になればと思います。
そして、本日の午後には入学式を行います。新入生を鴨沂の先輩として、温かく迎えてほしいと思います。昨年度も、授業、部活動、学校行事やさまざまな場面を通して、皆さん一人一人が「仲間と協力して取り組み、人間的に優しい」鴨沂生であると確信しましたし、今年度も、たのもしい鴨沂生として行動してほしいと思います。
この春休みも、2・3年生とも春期講習等で真摯に学習しました。特に、3年生は朝から夕方までの全日、補習と自習でした。「かなり頑張って学習し、自習の時間もしっかり学習できた」「受験は団体戦だと実感できた」など、とても前向きな感想も多かったです。達成感があったと思います。是非、この気持ちを、新年度につなげてほしいと思います
また、多くの部が大活躍してくれました。吹奏楽部、合唱部の定期演奏会はみんなの思いがこもった素晴らしいものでした。水泳部は全国で優勝し、自転車競技部は全国2位となりました。校長室での壮行会で「優勝を目指します」「自己ベストを目指す」と言ってくれましたが、まさに有言実行でした。どの部も新1年生と共に、気持ちも新たに再スタートして欲しいと思います。
さて、競泳の池江選手は白血病で競技を離れられていましたが、昨年夏に、復帰された時、「絶対に戻ると決めてトレーニングに励んでいた」と言われていました。日曜日の大会で、見事な泳ぎで優勝され、東京オリンピックの代表に内定されました。「つらくてもしんどくても、努力は必ず報われるんだと思った」の言葉には感動しましたし、何事にも強い気持ちを持って臨むことが大切だと実感しました。聖火リレーも、サッカー施設「Jビレッジ」から始まりました。聖火ランナーとして走ったふたば未来学園高校1年生の「短い距離だったが、皆で協力しつなぐことの大切さを改めて感じた」ということばは、困難な中、人と人とのつながりが何よりも大切だと教えてくれます。
昨年度、鴨沂では、「今、何ができるか」を考え、生徒、保護者、教職員が「チーム鴨沂」として、人と人とのつながりを大切にし、学習、部活動や学校行事を行ってきました。今この一瞬一瞬が、鴨沂生にとっては、大切な高校生活であり、また、それができましたのも、みんなの協力があってこそでした。だからこそ、多くの卒業生が「鴨沂で本当によかった」と言ってくれたのだと思います。3月には、元水泳部のキャプテンが、NHKの「10年後の私へ」という番組に出演し、「本当は当たり前でないことが当たり前のようできていることへ感謝の気持ちを忘れない人になっていたい」と話してくれました。今年もまだまだ制約がある中ですが、「今、前向きにできること」を合い言葉に、よりよい令和3年度の鴨沂を皆さんと共につくっていくことができればと思います。
最後に「せいめいのれきし」いう本を紹介します。80年以上前にバージニア・リー・バートンが書かれた本ですが、「ちいさいおうち」の作者でもあります。多くの生物学者や恐竜学者の愛読書になっているそうです。そこには「地球は46億年ほど前に生まれ、25億年前から生物が存在し、1万1千年前になって人類が誕生した」とあります。地球の歴史に比べ、人類の歴史はとても短いことに気がつきますが、それも全て一日一日の積み重ねです。だからこそ、一日一日が大切だと思います。物語の最後に「この後は、あなたがたのお話、その主人公は、あなたがた」とあります。本日から新年度が始まりました。皆さん一人一人が主人公であり、一日一日を大切に過ごし、卒業時「鴨沂生でよかった」と思える学校生活を過ごしてほしいと思います。
この1年間、皆さん一人一人が目標を持って前へ進むことができ、また、自他をリスペクトし合う中、豊かな人間関係を育むことができる年になればと思います。今年度が皆さんにとって、素晴らしい年度になることを祈念して、令和3年度始業式校長式辞とします。
本校の自然科学部が、(一財)日本原子力文化財団主催の第三回課題研究活動成果発表会において、「審査員特別賞」を受賞し、記念の盾と喜びの声を校長室に届けてくれました。
8月から12月の長期に渡り研究を続け、1月に発表した成果により今回の受賞となりました。1年生4名での成果で、来年度に向けても本当に楽しみです。
3月19日(金)~22日(月) 久留米で開催された、令和2年度「全国高等学校選抜自転車競技大会」に本校自転車競技部が出場し、3kmインディヴィデュアル・パーシュートにおいて準優勝! 記念メダルとともに校長室に喜びを報告に来てくれました。
マネージャーも含めた出場者全員が今回得がたい経験をして成長し、来るインターハイに向けてさらなる飛躍を口にしてくれました。