高等部

サイエンス・ラボ

 大阪科学技術センターに協力をお願いして、サイエンス・ラボを実施しました。
 テーマは、「空気抵抗」。視覚障がい者にとって把握しにくい概念の一つですね。今日はあえてそんなテーマに、「飛行機はなぜ飛ぶのか」を切り口に実験をしていただきました。
 まずは、飛行機の形状。見て把握することが困難な生徒にとっては、しっかり触って特徴を確認することが大切です。

 次に空気抵抗について、小型扇風機をつけた車がどちら向けに進むのか試してみました。進む方向はどちらの手に当たるかで確認しています。車が進むと木琴が鳴るように工夫されていて、音が鳴るので、よくわかります。

 次は風船を横向け、縦向けで投げてみて、空気抵抗を手で感じ取りました。風船には糸がついていて、どちらが遠くまで飛んだかが、わかるように工夫されています。

 こちらは、送風機を上向けに設定して、どのような形の物体が浮き上がりやすいかを実験しています。手で触ってみると、浮いたことがよくわかるようで、繰り返し試していました。

 最後、翼に前から風をあてても、翼が浮き上がることを確認しました。翼の形状が上は円弧状、下は平面になっていることで揚力をもたらすことがよくわかりました。

 普段の理科の授業でも、可能な限り実物に触れる機会を増やすようにしていますが、物理分野などの大掛かりな実験はなかなか実施が困難で、生徒たちにとって発見の多い時間となりました。
 視覚障がい者にもわかる実験を開発するために試行錯誤を重ねていただいた大阪科学技術センターの皆様、大変ありがとうございました。

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