3年生は、総合的な学習「美山のお宝発見!」の授業の一環で、ニシオサプライズ株式会社のトラさんにお越しいただき、茅葺き職人体験をさせていただきました。

宮島小学校(美山小学校に統合前)出身であり、同じ学び舎で過ごしていたこと、自分たちでクレープを売ってグラウンドの時計を寄付したお話なども聞かせていただきました。
子どもたちにとっては、大先輩のお兄さんです♪
はじめは、子どもたちが事前に考えていた質問に答えていただきました。
こちらが、質問リストです。

お答えいただいたことの一部を紹介します。

●屋根は、竹を格子状に組んでいく。丸太も組んでその上に登って作業をする。滑りにくいように足袋をはいている。 「命づなはつけないんだよ〜!」と聞き、びっくりする子どもたち!
●屋根を葺く時は、いっぱい力を使って押さえこむ。そして、屋根の厚みを出していく。 先日かやぶきの里で見た茅葺き屋根を思い出しながらお話を聞くことで、体験が知識と結びついていきます。

●屋根の形は、3種類ある。
①寄棟(一番最初にできたといわれている。一番葺くのが難しい形だそう。)
②切妻(窓が作れる形であり、蚕を飼育するためと言われている。)
③入母屋(美山町はこちらの形で北山形と呼ばれる。「うちの家もや〜!」とAくん。「近所のお寺は、この形や!」とBくん。近畿地方は、この形が多い。
●職人のリアルなお話 2mくらい上の師匠の所に、下から職人さんはカヤ(ススキ)を投げあげる。 その時、師匠が気に入らないと下にカヤを投げ返された。ダメな理由を教えてくれなかったので、昔の職人さんは苦労した。
●放水銃は、火を消すためではなく、火を他に燃えうつらせないようにするために設置してある。 この話は、先日も美山かやぶき資料館の館長さんからお聞きしたので、しっかり頭に入っています。

廊下には、かやぶきの秘密をまとめた新聞が掲示してありました。

かやぶきの里の秘密。
それぞれとてもよくまとめられています。

質問に答えていただいた後には、体育館に移動して体験!
茅葺き屋根を葺く時に使う道具の紹介からしていただきました。
「この道具を使って、ぼくは5歳くらいからお手伝いしていたよ」とトラさん。子どもたちは、尊敬の眼差しで見つめていました。

「たたき」と呼ばれる道具で、下から上に叩いて屋根の傾斜をつけていく様子も見せてもらいました。
あっという間に出来上がり♪ かっこいいです。
屋根の秘密にも迫ります。

カヤの束に、雨を想定した水をかけました。
「染み込む前に落ちてる!」と気づいた子どもたち。
カヤは一本一本がしっかりしているので、水が下まで染み込まず、傾斜に沿って下へと流れていくそうです。

水をかけたカヤの束を手で触ってみました。
「上は確かに濡れているけど、下はカサカサで乾いてるわ〜」
屋根に厚みがあるのは、雨から守るためだったんですね。
はじめに教室でお話があったように「カヤの束を下から上へ2m投げる」という体験をするために、実際に持ってみました。

「思ったより軽いわ〜」と子どもたち。

そこで、トラさんから「今の現場では、これを1000束ほど上に投げます。」とのお話がありました。
それまで簡単そうに思っていましたが、職人さんの苦労を想像し、「筋肉痛になりそう〜!」という言葉が出ていました。
その後は、いよいよ村人と職人に分かれて、内と外でカヤを結ぶことを教わりました。
茅葺屋根には欠かせない「男結び」も教わりました。

先生も事前に挑戦。何度やってもむずかしい~!!

教科書だけでは学べない、生きた学びを体験させていただきました。
かやぶき屋根の秘密、美山のお宝、発見できたかな?

最後に感想もたくさん出ました。

「職人さんたちの苦労がよくわかった。」
「カヤを結ぶときに、思ったより難しかった。」
「昔の職人さんも今の職人さんもがんばっているんだなと思った。」
美山町では、茅葺き屋根の民家を見る機会が多くあります。
屋根の形や葺き方など、教わったことを思い出しながら見ると、また違った発見ができるのではないでしょうか。
保護者の皆さま、ぜひお子様からお話を聞かせてもらってくださいね。
トラさん、貴重な体験をありがとうございました!

(風が吹いたら飛びそうな屋根が完成♪難しいです♪)
美山学では、1年生から4年生まで、ゲストティーチャーをお呼びしてお話を聞いたり体験をしたりしながら、多方面にわたる「美山のお宝」を見つけていきます。
5・6年生になると、「10年後の美山に残したいもの、こと」として、自分でテーマを決め、さらに深く探究していくことになります。
その際に、今回のような体験が活きてくると考えます。
美山学の目指す「未来を切り拓く力」を育んでいくため、
保護者の皆さま、地域の皆さま、これからもご協力よろしくお願いいたします。
