「よむよむ」による朝の読み聞かせ

図書室

1年生

1冊目は
『おにのパンツのそのあとは・・・』
志村まゆみ/作・絵 新日本出版社

一昨日が節分だったこの時期にピッタリの、♪おにーのパンツはいいパンツ~であまりにも有名な『フニクリフニクラ』の曲の、続きのお話です。とらの毛皮でできたおにのパンツって、いったいどれだけ強いのでしょうね? 

みんなもこの曲をよく知っていて、「パンツが破れてどうしよう」なんて言いながら、最後までノリノリで歌いました。とても楽しい”歌い読み”の時間になりました。

2冊目は
『キャベツがたべたいのです』
シゲタ サヤカ/作・絵 教育歌劇

「はなのみつなんて ただ あまいだけじゃないか!」
「わすれたくても わすれられない あのあじを!」
なつかしいキャベツの味を求めて5匹のチョウチョたちは、一軒の八百屋さんにたどり着きました。
はたして、キャベツを食べたいという願いはかなうのでしょうか?

キャベツを食べたいという一心から、チョウチョたちがなんと八百屋のおじさんに変身!
でも1年生のみんなには、どれが最初の八百屋のおじさんか、しっかりわかっていましたね。


2年生

1冊目は
『まるまるまるのほん』
エルヴェ・テュレ/作 谷川俊太郎/訳 ポプラ社


これは読む本ではなく、”まる”でいきているような”まる”を使って遊ぶ”まる”っきりあたらしい遊びの本です。赤、黄、青、黒といったわかりやすい色づかいで、出てくる形も”まる””だけです。でも次に何が出てきてどうなるんだろうと、わくわく感が止まりません!
絵本だけどまるでスマホのように一人ずつクリックして、乗りよく楽しみました。
実はこの本、昨年度も読み聞かせしていただいていたんです。その際に来年も読んでほしいと要望があったので今回、再び読み聞かせが実現しました。

2冊目は
『雪のふしぎ』
石垣 渉/絵 古川 良純/監修 マイルスタッフ


今の時期にピッタリの雪についてわかりやすくかかれた科学絵本です。
でも砂漠の雪や、南極の雪、夏にも雪があることなど知らないことがいっぱいです。
寒くて困ってしまう雪ですが、本当は大切なものであることもよくわかります。
子どもたちはとても興味がありそうだったので、ぜひ、手に取って読んでほしいです。

3年生

1冊目はなんと1年生と同じ
『おにのパンツのそのあとは・・・』
志村まゆみ/作・絵 新日本出版社

読み手の方が歌い読みしてくださり、最後まで楽しくお話に入り込んでいました。
特に虎が「なんだと!?」?といった場面では、思わず次に何が起こるのかドキドキしたそうです。


2冊目は
『あおくん ふくちゃん』
みやもと かずあき/作 
講談社

お人好しの鬼のあおくんとちゃっかり者の福の神のふくちゃんは友達同士。
ある日、ふくちゃんが「わたし、おうちのなかばっかりでつまらないの。たまには、こうたいしてみない?」と言い出し鬼と福の神が交代することに!? 
交代する場面では信じられない展開の連続で面白いことこの上なし!
あおくんとふくちゃんのテンポの良いかけあいがまるで漫才のように楽しいです。

子どもたちも、節分をテーマにしたこの2つのお話の世界に、すっかり魅せられていました。
家でも、豆まきをしたり、イワシの頭を柊に刺したりといった節分行事を味わったそうです。


4年生

『手ぶくろを買いに』(絵本)
新美南吉/絵 西本鶏介/脚本 狩野富貴子/絵 すずき出版


きつねの親子のすむ森に、寒い冬がやってきました。母ぎつねは、ぬれてぼたん色になった子ぎつねの手を見て、あたたかい毛糸の手ぶくろを買ってやろうと思います。
その夜、母ぎつねは子ぎつねの片手を人間の手に変えると、その手に白銅貨をにぎらせ、「かならずこっちの手をだすんだよ」と言い聞かせて、人間たちのいる町へ送り出しました。

4年生は国語で新美南吉作の『ごんぎつね』を学習しました。その作者の作品として、教科書でも紹介されているお話です。

食い入るように、紙芝居を見ていました。かぶりつきで楽しんでいる子も数名いました。
子ぎつねが間違えて、戸の隙間からきつねの方の手を出してしまう場面では、思わず息をのむ様子が伝わってきました。
最後の”「ほんとうに人間はいいものかしら。ほんとうに人間はいいものかしら」とつぶやきました。”が終わると大きな拍手が起こりました。


5年生

1冊目は
『フレデリック』ちょっと かわった のねずみの はなし
レオ・レオニ/作 谷川俊太郎/訳 好学社


仲間の野ねずみが冬に備えて食料を貯えているかたわら、フレデリックだけはお日様の光や色や言葉を集めていました。しかし寒い冬がきて、仲間たちが蓄えた食料が尽きたとき、フレデリックが集めていたもののすばらしさに気づくのです。
真面目に働くことだけが大切なのではなく、心を豊かにすることもとても大切であることに気づかされる本です。

2冊目は
『あおくんときいろちゃん』
レオ・レオニ/作 藤田圭雄/訳 至光社


絵の具で描かれた青や黄色のまるが生き生きと動きまわり、重なってまったく違う緑になる。こんなふうに人と人の心も融和するといいのに。

子どもたちも知っている『スイミー』などの作者の「レオ・レオニ」の作品で、どちらも奥深いお話です。子どもたちは真剣なまなざしで聞き入っていました。
偶然にも次の授業につながるという、タイムリーさだったようです。


6年生


『とんとんとんのこもりうた』
いもと ようこ/作 講談社


アマミノクロウサギをご存じですか?鹿児島県の南の島、奄美大島と徳之島にしかいない、今から1000~2000万年という遠い昔から今日まで生き続けている奇跡のようなうさぎです。その子育ては、巣穴に子うさぎを1人残し、母うさぎが2日に1度授乳に訪れるという、珍しいものであることがわかりました。わずか5分間の授乳の後、30分以上もかけて巣穴の入り口をふさぐ母うさぎの行動は、外敵から子を守ろうとする母親の愛情に満ちています。

絵本としては珍しく暗い色彩の絵本を食い入るようにみつめ、静かに聞き入っていました。時折メディアでも取り上げられる「アマミノクロウサギ」のことを子どもたちに知ってもらいたいという読み手の方の思いが、子どもたちに十分伝わったようです。

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