「よむよむ」による朝の読み聞かせ

図書室

1年生

「ぼくがラーメンたべてるとき」
作)長谷川 義史   教育画劇

日本では、ぼくがラーメンたべてるとき、ミケがあくびしたとき・・・地球のほかの国の子はなにをしているのだろう?遊んでる、働いてる、倒れてる・・・世界の子どもたちへの平和への思いがこもっています。「ラーメンは何が好きや?」の楽しい呼びかけで始まり、ことばのキャッチボールを重ねながら、いつもながらの反応の良さで、楽しみながら平和の大切さを実感できました。
長谷川義史さんの絵本によく描かれている「ねこ」探しも、夢中になりました。

2年生

「王様サンタ」
作)もり・けん   H・U・N企画

一つの国に一人の王様がいるように、一つの国に一人のサンタがいます。クリスマス前になると、みんな忙しいのですが、王様には何もすることがありません。寂しくなった王様は城から抜け出し、一番暇な人を探していたサンタさんに出会い、自分の国のサンタ役を引き受けます。が、普段運動もしていない重い体では、なかなかうまくいきません。でも、子どもたちがプレゼントをもらって喜ぶ姿が目に浮かび、くじけそうになった心を立て直します。プレゼントを配り終え、翌朝、城の搭屋から、子どもたちの歓声が聞き、王様は仕事を成し遂げた喜びを感じたのです。
「学校やお家で、クリスマスにサンタさんは来るのかな?」という呼びかけに「うちは○○だよ。」とか「うちはきっとこうだよ。」とかの話で盛り上がりました。


3年生

「ハグくまさん」
作)ニコラス・オールドランド  クレヨンハウス

くまさんは、森で出会うものは誰でもハグ(抱きしめて)してしまいます。
どんなに動物が大きくても小さくても、そして大好きな森の木も。ある日、人間の男が森にやって来て、いちばん好きな木に、なんとオノを振り上げたのです! 
さて、生まれて初めて抱きしめたくないものに出会ってしまったくまさんは、いったいどうするのでしょうか!?
おこっても嫌いでも、人を傷つけるのではなく、抱きしめることができたら・・・。一人ひとりがそう思うことで、不満や争う気持ちは少しずつでも減っていくよという思いが、みんなにも伝わったことでしょう。

4年生 


1冊目は
「だるまさんが」
作)かがくい ひろし  ブロンズ新社

だ・る・ま・さ・ん・が・・・・でページをめくると、転んだり縮んだり伸びたり!そして最後には「にこっ」思わず笑ってしまいます。

2冊目は
「こびとのくつや」
原作)グリム 文絵)いもと ようこ  金の星社


正直者の靴屋さん。けれどだんだん貧しくなり、とうとう靴一足分の皮だけになってしまいます。ところが次の朝、不思議なことに見事な靴ができていて、すぐに売れました。同じことが何度も続くので、ある夜、靴屋さんが工房をのぞいてみると、二人のこびとがあらわれて靴を作ってくれていたことがわかります。そこで、お礼にこびとに洋服と靴を作ることにしました。

最初から笑顔でお話を楽しんでいる様子でした。面白い絵とお話や美しい絵と心温まるお話に、その世界に入り込んで聞き入っていました。


5年生

「ゆきむすめ」
作)今江 祥智  偕成社

昔、北国にたくさんいたという雪女のお話からつくられた創作昔話です。村の男と夫婦になった雪女は、じぶんが雪女とさとられると、男を凍らせて消えてしまいます。これでは男が減るばかりと怒った村の女たちは、ぼかぼかと火を燃やし、雪女はこれに負けじと男たちを凍らせます。そんななか、ひとりの優しい雪娘が若い男のもとへたどり着き、一目ぼれをしたふたりは雪に隠れて暮らしはじめます。そこに、仲間のひとりがいないと気づいた雪女たちがやってきて……。
『スーホの白い馬』などで知られている赤羽末吉さんの絵にも魅せられたようで、静かに聞き入っていました。最後に拍手が起こりました。
もうすぐやってくる冬に、軒下のきれいなつららを見つけると、「ゆきむすめ」の話を思い出しそうです。


6年生

「ルリユールおじさん」
作)いせ ひでこ  理論社


たいせつにしていた植物図鑑がこわれてしまった、パリの少女ソフィーは、本をなおしてくれる人がいると聞いて、ルリユール(製本職人)を訪ねます。本への愛情と、時代をこえてつながる職人の誇りが美しい絵で描かれています。
「ルリユールってなんだろう?」
「本って直せるんだ!」
「どんなふうにして、本はきれいにするのかな。」
「私もこんな風に本を直してほしい」
と、最後までお話に引き込まれた様子でした。

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