令和4年1月11日(火)、3学期の始業式を行いました。
井上校長は式辞において、剣道の段位取得の経験を引き合いに、「剣道や茶道など『道』に代表されるような日本の伝統にも関心や接点を持ってほしい。」と話しました。「1,2年生は新年度に向けて、3年生は受験に向けて、次の一歩を踏み出すための3学期にしてほしい。」と式辞を締めくくりました。
始業式の後には、生徒指導部長の末常先生と進路指導部長の山添先生より講話がありました。
令和3年12月20日(月)、2学期の終業式を行いました。
井上校長は式辞において、「矜持」という言葉を次のように紹介しました。
『この言葉は、ドラマ「日本沈没」で登場しました。地殻変動によって国土が沈没することが確かになり、日本人の移住先を探すために世界中の国々と交渉します。
中国の長老の「日本人は引き受けよう。では、日本人は中国に来て中国人になれるのか?」という問いに対して、日本の政府の高官は「それはできない。日本人としての矜持だ。」と答えました。
「日本が沈没するので、中国に住むことになるけれども、日本人のまま生き続けたい。」という意味です。
矜持という言葉はもともと誇りやプライドという意味ですが、ドラマで使われた意味でもう少し深く捉えると、自分自身で定めた生き方に対して誇りをもつこと、周囲に流されることなく自分の正義を守ることであったりするのかもしれません。1年の終わりの時期を迎え、自分にとっての矜持は何か、いろんな場面で考え、自分の矜持を大切にできるようにしてもらえたらと思います。』
12月6日(月)、3年家庭研究(選択)の授業で、近鉄小倉駅近くにある七輪亭の大将 玄 英基さんに「日本料理講習会」 海鮮巻に挑戦!(家庭経営)を生徒に御教授いただきました。ここ何年、ご厚意で地域のお店ということで、生徒に節分の季節に恵方巻の巻き方を教わっています。
今年は少し早い12月ですが、立派な鯛を持ってきていただき、目の前で魚のさばき方を実演してくださいました。そして実際に大きな鯛を3枚におろし、短冊へと巻き寿司のネタへと、湯引きへとダイナミックな包丁さばきに生徒たちは圧倒されていました。巻き方の基本を学び、新鮮な海鮮を思い思いに巻いていきました。鯛のあらでおすまし(潮汁)を作り、自分で巻いた海鮮巻をおいしくいただきました。
今回も「伝統文化事業制度」を活用し、近隣の「きねや菓舗」の上田さんに和菓子の歴史の講義と和菓子に使われる材料についての説明を受けました。砂糖でできた「工芸菓子」の紹介では、あまりの精巧さに驚きを隠せません。感染症対策を実施した和菓子作り体験では、餡と皮の違いも学び、丁寧に餡を包んで、専用のへらで模様をつけていきます。上下に動かしますが、なかなか「菊」の模様になりません。最後に黄色で花心を乗せて完成しました。自分で作ったお菓子を、自分で作った抹茶碗でいただきました。これを機会に、和菓子に興味をもち、和菓子をいただく機会が増えることでしょう。
晩秋の主菓子のデザインをして、樹脂粘土でつくりました。これらの中から、当日の主菓子としてきねやさんが選んだデザインが採用されます。当日が楽しみです。