9月27日は、"World Tourism Day(WTD)"=「世界観光の日」です。これは、国際社会におけるツーリズムの社会的、文化的、政治的及び経済的な重要性を啓発するために1979年に制定されたもので、旧世界観光機関が国連の専門機関となった9月27日をWTDとしました(国連世界観光機関(UNWTO)駐日事務所HPより)。
この日にちなみ、図書館では関連した書籍を展示しています。美しい景色の写真とそこまでの行き方を紹介した『死ぬまでに行きたい!世界の絶景』や"キャリアにつながる旅"をコンセプトにした『自分の仕事をつくる旅』などがあります。
新型コロナウイルス感染症拡大のため観光へのハードルが高い状況が続いていますが、これらの書籍を通して観光気分を味わってほしいと思います。
9月10日~9月16日の自殺予防週間に合わせ、現在図書館では特設コーナーを設けています。その中の1冊『多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。』は、見開き1ページで現代社会に生きる私たちが抱きやすい"もやもや"を4コマ漫画で紹介し、その対処方法を猫マークとともにひと言で書いてくれています。第1章が「SNSのモヤモヤ」というのも、高校生のみなさんには手に取りやすいと思います。
もちろん、一人で悩まずに誰かに相談してください。でも、自分のペースでその時感じた気持ちを大切に、ゆっくりとページをめくることのできる書籍をとおしてホッとできるなら、それはとても素敵な対処方法のひとつです。
7月7日は「七夕」です。織姫と彦星の話は、誰もが一度は聞いたことがあるでしょう。図書館では、七夕という行事を紹介した本から『星空図鑑』のような星座に関する本まで幅広く所蔵しています。また今回の館内展示に合わせ、「七夕クイズ」や短冊に願い事を書いて笹に飾れるようなコーナーも準備しました。織姫と彦星は一年に一度、しかも雨では会えないという条件ですが、図書館の七夕は違います。みなさんと本とがいつでも出会えるように準備しております。
〈司書教諭より〉
6月16日の「和菓子の日」にちなんで図書館で企画展示を行った際のクイズ ―「6月30日に食べる和菓子と言えば?」の答え、みなさんはわかりましたか?そうです、「水無月」です。水無月になじみがない私のために、この企画展示がHPに掲載されて以降、多くの方々が図書館に来てくださり「水無月とは...」と話をしてくださいました。図書館の小さなの一企画展示、一HP掲載を通してこうして繋がれたことは、司書教諭冥利に尽きます。ありがとうございました。
あったかい気持ちにさせていただいた司書教諭が選ぶ一冊が『レインツリーの国』です。HPの掲示板・メールを介し繋がりあう二人は、会えない時間にこそ相手の状況をとても丁寧に考えます。「あなた」は、今誰のことを想っていますか?
6月20日は「健康住宅の日」、25日は「住宅デー」です。前者は日本健康住宅協会、後者は全国建設労働組合総連合が制定しています。図書館には現代建築に関する本や建築学科を紹介した本、住空間・間取りをテーマにした小説まで幅広く所蔵しています。この企画をするにあたり、図書部内で話題となったのはスペインの建築家アントニオ・ガウディを代表するサグラダファミリアです。人々の心を惹きつける建築物―ガウディ関連本も多数あります。ぜひこの機会に手に取ってみてだくさい。
〈司書教諭より〉
職業柄、毎日様々な統計資料に目を通します。ガウディで図書部内が盛り上がっているときに見ていた統計が『国土交通白書2019』です。そこには「日本人の感性(美意識)」についての項目があり、「派手・華美・奇抜で豪華絢爛なもの、装飾的なものに美を見出す」との質問は、とてもそう思う・ややそう思うは約3割となっています。かわりに高いのが「自然との共生」(約7割)「簡素で想像の余地があるものに美を見出す」(約6割)です。先にサグラダファミリアが「人々の心を惹きつける」と書き、図書部内で話題となったとお伝えしました。それは、壮大な贖罪教会としての美を見出しているだけではなく、我々に想像の機会を与えてくれている「未完」としての美があるからではないかと思いました。「花は盛りに、月は隈なきをのみ見るものかは」(『徒然草』)の一節がぴったりときた瞬間でした。
【館内展示】
6月16日は「和菓子の日」です。その歴史は古く、西暦848年(承和15年・嘉祥元年)の夏、仁明天皇が御神託に基づいて、6月16日に16の数にちなんだ菓子、餅などを神前に供えて、疫病を除け健康招福を祈誓し、「嘉祥」と改元したという古例にちなみます(全国和菓子協会HP参照)。図書館には、和菓子をテーマとした小説や全国の和菓子を紹介した図鑑的な本まで所蔵しています。「6月30日に食べる和菓子と言えば?」というクイズを出題しています。答えを探しに来るついでに、私たち図書部の先生たちとおしゃべりをし"ほっこり"しませんか。
〈司書教諭より〉
「6月30日に食べる和菓子と言えば?」というクイズは図書館司書が作成しました。私はこの答えがわかりません。『日本のたしなみ帖 和菓子』で調べてわかりました。一見すると羊羹。でも三角形でよく見ると二層になっている―この和菓子か!「関東出身」の私には超難問でした。『くらべる東西』という本があります。同じものでも、関東と関西では違うというものを写真とコラムで紹介してくれています。桜餅や雛あられも東西で違うと知っていますか?みなさんの「これ知ってる?」を持ってきてください。私だけでなく、図書部一同楽しみにしています。
6月10日は「時の記念日」です。現在、図書館では「タイムトラベル(タイムリープなど含む)」をテーマにした小説の特設コーナーを設置し40冊ほど置いています。「時空を越える」「時を操る」といったことは、誰もが一度は憧れた経験があるでしょう。王道では『夏への扉』や『時をかける少女』、本校生徒に人気があるのは『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』です。お気に入りの一冊を読み返すのもよし、新たな作品に出合うのもよしです。ぜひ図書館にいらしてください。ここでは「時空」を越える必要はありませんよ。
〈司書教諭より〉
先日、担当する3年生の倫理の授業で「さまざまな人間観」を取り上げました。「ホモ=サピエンス(英知人)」は知恵のある人、「ホモ=ファーベル(工作人)」は道具を使って生産する人、というように「人間とは何か」の学習です。授業後の小レポートで、自分なりに人間の定義をしようという課題を出しました。ある生徒は「ホモ=トゥモロー(明日人)」と命名し、"人間は明日のために生きていて、明日のために今を生きている"と言います。夢を叶えるためにも明日は必要とし、そのためには日数(時間)が必ず必要だと考える―。今回の図書館内企画展示に関わり、時間への「憧れ」ではない時間への「真摯な態度」を私が学ばせてもらいました。
本校第2学年の生徒を対象に、5月20日(金)アカデミックアクションが行われました。異文化交流・異文化理解を目的としたアカデミックアクションですが、今年はJICA(国際協力機構)より青年海外協力隊の一員として現地指導をされた方からの講演でした。図書館には国際協力に関する書籍やJICAが発行する隔月刊誌を置いています。"Never bend your head. Always hold it high. Look the world straight in the eye."(うつむいてはいけない。いつも頭を高くあげていなさい。世の中を真っ正面から見つめなさい)これは、ヘレン・ケラーの言葉です。今の"あなた"にはどのように世界が見えていますか?
〈司書教諭より〉ヘレン・ケラーは幼い頃の高熱により視覚と聴力を失います。しかし、家庭教師アン・サリバンと出会うことにより天賦の才を開花させ、のちの障がい者教育や福祉の分野に大きな影響を与えます。現在は、コロナ禍のこともあり自由に世界を行き来することは困難です。このようなときだからこそ、自分の置かれている立場(状況)を言い訳にするのではなく、ヘレン・ケラーのように顔を上げて現実を自分で受け止めてほしいと思っています。直接支援をすることができなくても、やがて来る「その時」に行動がおこせるよう、"あなた"の心の「目」でしっかりとこの世界を見てください。
(司書教諭は、この文章を書くにあたり社会福祉法人東京ヘレン・ケラー協会のHPを参照しました)
1972年5月15日に沖縄(琉球諸島及び大東諸島)の施政権がアメリカ合衆国から日本国に返還されました。今年は50年という節目の年です。図書館には、戦後史に限らず、"世界の架け橋"としての琉球王国が舞台の本や若者に人気の沖縄出身の小説家の作品を数多く所蔵しています。"書籍"を通じてになりますが、沖縄の"風"を感じてほしいと思っています。
毎年5月12日は「看護の日」です。そして令和4年度は5月8日~14日が「看護週間」となっています。5月12日は近代看護を築いたフローレンス・ナイチンゲールの誕生日にちなんでの制定です。図書館には看護に関連した様々な書籍をおいています。看護・医療系への進学に特化した本、コロナ禍における「ケア」の在り方などです。進路選択という視点で看護・医療を考えるだけでなく、寄り添うという他者を思いやるきっかけとなってほしいと思っています。
4月25日(月)に実施した3年生の校外学習(神戸方面)とコラボし「フォトコンテスト」を企画しました。生徒のみなさんは「エモい」をテーマにグループごとに写真を撮ってきました。
図書館から"映え"を意識した『今宵、空で逢いましょう』という写真集をフォトコンテストの場に提供しています。写真だからできるホウキに乗っての"浮遊"。世界各地の絶景とともに楽しんで眺めてほしい一冊です。
現在、雑誌コーナー奥の展示スペースには「SDGs」関連本を集めたコーナーを設置しています。1年生は公共、2年生は家庭科と総合的な探究の時間などの多くの授業で「SDGs」が取り上げられているということを受けてのコーナー設置です。「誰ひとりとして取り残さない」社会の実現に向けての17の目標を学習する手助けとなる書籍はもちろん、『図解でわかる 14歳から知る 食べ物と人類の1万年史』のように、「食べ物とSDGs」に特化した本もあります。この本で司書教諭がおもしろいと思った章は「ビル街で始める都市農業は究極の地産地消を実現する?」です。ぜひ一度手に取ってみてください。
管理 | 図書館総合管理システム「Lib Max」 パソコン5台によるLAN |
閲覧室 | 開架式・74席 利用者用パソコン5台 (蔵書検索、インターネット検索、新聞データベース検索) |
ビデオ室 | ビデオブース5台(ビデオ室内) |
司書室 | 教員2名、司書各1名のスタッフが常駐しています。 |
書庫 | 書庫内の本も館内パソコンで検索できます。 |
蔵書数 | 27,592冊(2020年3月末集計) 詳細> |
雑誌 | 約12誌(原則として1年間保存しています。バックナンバーを見たい人借りたい人は申し出てください。 詳細> |
新聞 | 京都新聞(夕刊含む)、朝日新聞、洛タイ新報(おもに1年分書庫にて保管)、ヨミダスforスクール(新聞データベース) |
所蔵ビデオ・DVD | 映画・教育関係ビデオ・DVDソフト約650本 (これらのビデオはビデオ室で視聴できます。貸出不可) |