【自然科学部】2023年度の活動(解析や実験など)

 自然科学部は3年生の引退後、1月現在、高校生17名(1年生7名、2年生10名)、中学生18名で、毎週月・水・金に地学実験室で活動しています。今年度は、生物班、物理班、情報班に分かれてそれぞれの探究活動を進めました。
 生物班は、身近な食材を使った抗菌性実験や、次世代シークエンサーを利用した水中生物の群集構造調査・環境DNA解析を行いました。抗菌性実験では、今年度本校に導入されたオートクレーブを使用して滅菌操作を行い、無害な大腸菌株を購入して細菌培養を行いました。肉眼では見えない細菌類の飼育は難しかったですが、慣れてくると24時間程で実験結果が得られます。次年度も細菌類を使った培養実験を計画して、ミクロな世界を探究したいと思います。また、今年度は外部機関からの研究助成金を利用して、DNA解析により地域特性を生かした集団構造解析を進めました。天橋立や由良川を舞台とした調査で、興味深い結果が得られましたが、高度なコンピュータ処理に苦戦しました。
 物理班は、ムベンパ効果という物理現象について研究しています。ムベンパ効果はあくまでも、「物理学上の主張」であり、効果として必ずしも証明されている訳ではありません。そのため、先行事例や研究が少ない中での実験となりますが、生徒同士で開始温度や水の質量など条件を話し合いながら、実験を進めることができました。
 情報班は、プログラミングにも積極的に取り組んでおり、さまざまなソフトを活用して動画やゲームソフトの開発を続けています。また、文理科学科の総合的な探究の時間「みらい学Ⅱ」と連携して、福知山高校前の渋滞緩和を目指したシミュレーション課題に取り組みました。
 校外の活動としては、5月に「由良川クリーン作戦」、そして夏休みには4年ぶりに西はりま天文台における天体観測を実施しました。高校生15名、中学生4名が参加し、日本最大級の望遠鏡で壮大な夜空を観測するとともに、飯盒炊さんなども楽しむことができました。また今年も「由良川のサケ放流事業」に参加し、発眼卵から稚魚になるまで校内でしっかりと育て、3月には由良川に放流しました。
 これらの活動成果については、様々な機会で外部に発信していきたいと考えています。今後も生徒たちの自主性を大切にしながら、自然科学への興味をさらに深めることができる活動を続けていきたいと思いますので、引き続き御指導・御支援をよろしくお願いいたします。

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