特設ページ峰校生 応援ページ

学校再開にあたり 峰高生の皆さんへ

 
 今月25日(月)からの再開が決定されました。残念ながら私たちを翻弄し続け、社会に深刻なダメージを与えている、新型コロナウイルス感染症が完全に収束しての再開ではありません。全国に拡大した緊急事態宣言の対象地域の解除が始まり、特定警戒都道府県に指定された京都府においても、府民の自粛等への理解・協力により新規感染者数が低く抑えられているという状況があります。このような中での再開に向けての動きとなります。
 とりわけ北部地域は、新たな感染者も出ていないという状況を踏まえ南部地域に先行する形で、学校における感染及び感染拡大のリスクを可能な限り低減しながら、段階的な教育活動の再開により、皆さんにとって大切な「学びの保障」に努めることになります。再開後は休業中の学習課題の確認をはじめとして、希望進路実現に向けた学習が本格化し、やがて諸行事への取組や部活動も条件付きで徐々に始まっていくものと思います。二兎も三兎も全力で追い続けるという、忙しいですが充実した峰高生らしい日々が戻って来ると思います。
 しかしながら、今後は3密(密閉・密集・密接)を絶対に避けること、マスクの着用、咳エチケットの励行や他人の物や共用部分にむやみに触らないことを基本として、皆さんには接触感染、飛沫感染によるリスクを最小化する、互いに濃厚接触者にならないための、新たな行動様式での学校生活を送ることが求められます。
 例えば、近距離かつ正面での会話を回避する。他人の物や共用部分にはむやみに触らないこと・・・。今までの行動に大きな変容を求めるものになります。そこには今までの楽しかった行動や時間に制限がかかるという不自由さとともに、大きな痛みも伴うものになります。皆さんには、峰高生そして地域社会の一員として、この新たな試練をしっかりと受け止めて、そして乗り越えてくれることを心より期待したく思います。
 
 また、改めての話になりますが、新型コロナウイルス感染症は、「3つの感染症」と言われています。第1は「病気」そのものの感染、第2は「不安」の感染、そして第3は「差別」の感染です。この感染症の怖さは、病気が不安を呼び、不安が差別を生み、差別が更なる病気の拡散に繋がることです。感染者、濃厚接触者、医療従事者、社会機能の維持にあたる方々や、その家族に対する偏見に基づく差別は許されません。
 皆さんには、差別や偏見のもととなる「不安」を解消するためにも、正しい情報(公的機関が提供する情報)を得ること、SNS上や噂話などの悪い情報ばかりに目を向けないこと、そして差別的な言動には決して同調しないことが大切です。このような意味では新型コロナウイルス感染症との対決は、自らの「心」との対決でもあります。「正しく恐れることが大切である」、「人間の弱い『心』が作り出す『鬼』を退治する」こんなことも忘れないで欲しく思います。
 今、4月20日に開設した臨時休業期間中の皆さんへの応援ページは、22日を最後に閉じ、学校再開後は教室、体育館、グラウンド、廊下、中庭、校門・・・、あらゆる場で直に私たちは皆さんを応援し続けます。そして今、私たちは2つのことを心より願いたく思います。1つ目は応援ページが皆さんに少しでも元気を与えることができていたなら幸いであること。2つ目は感染症が収束・終息に向かい応援ページが再開されることが決してないことも、皆さんと切に願いたく思います。
 私たちは、いつも皆さん側(そば)にいます。そして私たちは、皆さんとともに進んでいきます。安心してください。
   令和2年5月18日
                               校長 長島 雅彦  


 
マスコット:みねこ
COPYRIGHT (C) 京都府立峰山高等学校