お茶でつながる国際交流~国際茶会~

 11日、イタリアの文化会館 アンドレア・ラオス館長をはじめ京都府職員の皆様と以前茶法体験の講師をしていただいた赤井様をお招きして、国際茶会を実施しました。この国際茶会は、大阪・関西万博を契機に日本及び京都の文化を世界に発信する目的で、京都府が主催となって進めている取組のひとつです。4月から、本校高等部5、6組の生徒がこの取組を行い、国語、音楽、生活単元学習等で様々な授業の中でイタリアの文化や地元の歴史について学び、当日の準備を進めてきました。生徒達は、茶法に関する礼儀作法、飲みやすいお茶を点て方等、細部までこだわって日々練習し、学びを深めてきました。

 迎えた茶会当日、ラオス館長の登場を今か今かとドキドキしながら待つ生徒達。姿が見えると、これまでの緊張を吹き飛ばすかのように、最高のおもてなしをしようと気を引き締めている様子でした。自己紹介をした後、福知山の文化を伝えようと国語で撮影をした「酒呑童子」の劇を上映し、ラオス館長御一行は感心した様子で鑑賞されていました。

 その後、茶席へ御案内し茶会がスタートしました。案内を担当する生徒達は、緊張しながらも案内の仕方を思い出し、落ち着いて席に案内しました。お茶を点てる担当の生徒達は、自分達で成形して焼いたお茶碗を使って、茶筅を振り心を込めてお茶を点てお客様のもとへ運びました。5名のお客様は、その日の午前中に作ったお手製の茶菓子とお茶を召し上がられ、ホッとした表情を見せる生徒達でした。

 茶会が終わり、ラオス館長と交流をしました。生徒達は、イタリアに関する質問を投げ掛け、親交を深めました。ある生徒が「イタリアにヒーローはいますか。」との質問に、ラオス館長は笑顔で回答いただき和やかな雰囲気で交流が終わりました。最後に、手作りの茶碗と小皿のプレゼントを渡し、生徒達からは、達成感と安堵感溢れていました。

 ラオス館長御一行様、本日は本校の茶会にお越しいただきありがとうございました。

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