令和7年10月22日、京丹後市立大宮中学校1年生85名を対象に、「TANGO子ども未来プロジェクト」出前講座を実施しました。
今回の出前講座は、株式会社韋城製作所による「“叩けば強くなる”鍛造の世界」です。山本社長自身が講師となり、動画などを活用し、鍛造の技術について非常にわかりやすい講義がありました。講義の中では、生徒の意欲を引き出すような親近感のある声かけや、鍛造の原点である刀鍛冶に関する動画などが活用されており、生徒たちは最後まで関心をもって講義に臨んでいました。後半は、超高温の金属を取り扱う際に使用する工具“やっとこ”を使って、様々なものを掴んで移動させる体験も行われました。生徒たちは「プロ」のスピードと正確さを目の当たりにして、どうすれば掴みやすいか?どうすれば取り出しやすいか?などグループ内で対話をしながら創意工夫する姿も見られました。生徒たちは体験を通じて、鍛造をはじめとした丹後の製造業に関心をもつとともに、それを支える「職人」たちの技術力の高さを、身をもって実感していました。
〈生徒感想より〉
○鍛造の技術や教えを今までつないできて、さらに今も身近に感じられているとところが、丹後の良いところにつながっているんじゃないかなと思います。
○5社もこの地域に鍛造に係る会社があるのに驚いたし、人手不足や倒産の可能性があるのか気になりますが、代々あるものを受け継いでいくために、何ができるか考えたいと思いました。
