教室はまちがうところだ

 2学期に入り、休み時間には、教室で運動会の表現運動をみんなで楽しく練習している姿が見られます。また、各学年の学習活動も活発になってきました。内容が前学年よりも難しいなと感じる児童もあると思います。学年が上がるにつれて、具体的な中身からかわって抽象的な中身が増えてきたり、計算や漢字の量も多くなってきたりします。得意な教科、苦手な教科というのも出てくるでしょう。子どもたちには、一つ一つの学習課題に、粘り強く向き合い、「わかった!」「できた!」という気持ちをたくさん積み重ねてほしいと思っています。そんな頑張りを、支え応援したいです。「教室は まちがうところだ」は、当時教員の蒔田 晋治さんが学級通信に書いた詩です。今は、時代や国を超えて知られている有名なの詩です。授業では、勇気を出してどんどん自分の考えや意見を出し合おうと励ましてくれています。毎日の学習も、自分の夢を実現するための取組です。自分の目標をしっかり持って、挑戦してほしいです。   校長 日下部 正登

教室はまちがうところだ
みんなどしどし手を上げて
まちがった意見を 言おうじゃないか
まちがった答えを 言おうじゃないか

まちがうことを おそれちゃいけない
まちがったものを わらっちゃいけない
まちがった意見を まちがった答えを
ああじゃあないか こうじゃあないかと
みんなで出しあい 言い合うなかで
ほんとのものを 見つけていくのだ
そうしてみんなで 伸びていくのだ

いつも正しくまちがいのない
答えをしなくちゃならんと思って
そういうとこだと思っているから
まちがうことがこわくてこわくて
手も上げないで小さくなって
黙りこくって時間がすぎる

しかたがないから先生だけが
勝手にしゃべって生徒はうわのそら
それじゃあちっとも伸びてはいけない 

神様でさえまちがう世のなか
ましてこれから人間になろうと
している僕らがまちがったって
なにがおかしいあたりまえじゃないか 

うつむきうつむき
そうっと上げた手 はじめて上げた手
先生がさした
どきりと胸が大きく鳴って
どぎっどきっと体が燃えて

立ったとたんに忘れてしまった
なんだかぼそぼそしゃべったけれども
なにを言ったか ちんぷんかんぷん
私はことりと座ってしまった

体がすうっと涼しくなって
ああ言やあよかった こう言やあよかった

あとでいいこと浮かんでくるのに
それでいいのだ いくどもいくども
おんなじことをくりかえすうちに
それからだんだんどきりがやんで
言いたいことが言えてくるのだ
はじめからうまいこと言えるはずないんだ
はじめから答えが当たるはずないんだ

なんどもなんども言ってるうちに
まちがううちに
言いたいことの半分くらいは
どうやらこうやら言えてくるのだ
そうしてたまには答えも当たる

まちがいだらけの僕らの教室
おそれちゃいけないワラッちゃいけない
安心して手を上げろ
安心してまちがえや
まちがったってワラッたり
ばかにしたりおこったり
そんなものはおりゃあせん

まちがったって誰かがよ
なおしてくれるし教えてくれる
困ったときには先生が
ない知恵しぼって教えるで
そんな教室作ろうやあ