社会科学フィールドワークを実施しました

 令和3年7月30日(金)、サマーセミナーの一環として、社会科学フィールドワークを実施しました。京都地方裁判所・京都弁護士会の御協力により、1・2年生15名が法律や裁判について学びました。

 午前中は、京都地方裁判所の法廷を見学するとともに、刑事事件の裁判を傍聴しました。被告人と弁護人や検察官とのやりとりからは再び罪を犯さないようにするための配慮なども感じられ、裁判には人生がかかっていることがよくわかりました。
 午後は、まず、京都弁護士会(法教育委員会)の弁護士から、「疑わしきは被告人の利益に」など刑事裁判の原則について御講義をいただきました。
 次に、コンビニ強盗事件を題材とする模擬裁判に取り組みました。弁護士の先生方の御指導を受けながら、物証や証言にもとづいて被告人が犯人であるといえるかどうかを検討しましたが、一つの事実について弁護人と検察官では主張が正反対になるなど、「物事を多面的に見ること」の重要性を学びました。

 最後に、5人ずつ3つのグループに分かれて法律事務所を訪問し、弁護士という仕事のやり甲斐や御苦労などについて、お話を伺いました。
 参加した生徒からは「裁判の緊張した雰囲気や、弁護士や検事の方たちの真剣に働いている姿が印象的だった」、「法や裁判への興味がいっそう強くなった。個人で裁判を傍聴してみたい」などの感想が寄せられました。今回の経験を、これからの積極的な学びに結びつけていってもらいたいと思います。