サマーセミナー「源氏物語体験」

 7月28日金曜日に、国語サマーセミナーを実施しました。

 まず、京都先端科学大学人文学部教授 山本淳子先生の「源氏物語恋愛講座」と、藤原道長の望月の和歌の真意についての特別講義を受けました。

 「源氏物語恋愛講座」では、光源氏にとって藤壺、葵の上、空蝉、夕顔、紫の上、朧月夜という女性たちがどのような存在であったのかということや、なぜ光源氏は次々と女性を求めるのかということを、「恋」と「愛」との違いにも触れながら、わかりやすくお話していただきました。また、紫式部の体験が作品世界に影響があることも知ることができました。そして、道長の「この世をば 我世とぞ思ふ 望月の 欠けたることも 無しと思へば」の和歌についての、新しい解釈について学びました。道長自身が、自らの栄華を誇った解釈が一般的ですが、もっと深みがあるものでした。文学研究の面白さを知ることができました。

 続いて、京都御所へフィールドワークです。晴天でした。1869年に東京に移られるまでの約500年間、この場所が天皇のお住まいの場所でした。建物は火災等によって何度も建て直されましたが、平安時代の歴史研究をふまえて、平安時代の建築様式としたことから、当時の様子を感じることができます。紫宸殿と清涼殿は、古文の舞台となっています。天皇が儀式をした場所である紫宸殿や、お住まいであった清涼殿は、『源氏物語』や『枕草子』に出てきます。こうして、本物を見ることによって、千年前の文章も、自分の体験とつなげることができます。貴重な体験をすることができました。