常に全力

先輩からのメッセージ

今回の先輩は在学中ラグビー部に所属し、部活動のみならず、学校行事、そして学習に、高校生活の全てに全力で取り組んでいた先輩です。特に体育祭での活躍は印象的です。

はじめまして。

京都こすもす科 人文芸術系統(当時)を2002年に卒業した松井翔太と申します。

大阪市立大学(現 大阪公立大学)を2006年に卒業し、本田技研工業株式会社(Honda)で人事の仕事をしています。

◆嵯峨野高校での学び

①公立②家から近い③高いレベルで勉強できる、ことが嵯峨野高校進学の理由でした。今思えば何も考えていないですね…

私は3年間同じクラスで学び、非常に個性的なクラスメイトに囲まれ、多様性に富んだ環境でした。人には色々な考え方や背景があり、そのどれもが間違っていない、個性の違いを活かすことが、クラス(チーム)の力や一体感に繋がることを学びました。個性の大切さを学んだことは私の就職先決定にも繋がっています。

また、勉強だけで頭でっかちになりたくないと思い、高校ではラグビー部に3年間所属しました。練習のつらさしか覚えていませんが(笑)、卒業後も同期で集まるなど、切磋琢磨した仲間との繋がりは私の財産です。3年生の11月頃の引退試合には、受験勉強の合間を縫ってクラスメイトが駆けつけてくれたことも良い思い出です。


ラグビーはチームスポーツですから、自分の行動が周囲にどういう影響を与えるかという集団の中での振る舞い方やコミュニケーション力、つらさを一緒に乗り越える仲間の存在の大切さを学ぶことができました。勉強は大切ですが、他の活動での経験を積むことや多様な価値観に触れることが、その後の人生の大きな糧になるはずです。最近は部員が少ないと聞いていますが、部活動をはじめとした様々な活動にも積極的にチャレンジしてください。

◆大学での学びと就職活動について

①国公立②自宅から通える③偏差値ができるだけ高いところ、が大学選びの理由です。考え方は成長していませんね…

神戸大学が第一志望でしたが受験に失敗し、大阪市立大学 経済学部に進学しました。今思えば受験に失敗して良かったと感じます。仮に神戸大学に入学できていたら、結果に満足してその後の努力を怠ってしまっただろうと思うからです。自分の満足いく結果を得ることは重要ですが、失敗から学ぶことや、失敗した経験を活かすことの方が大切だと考えます。

大学には片道2時間弱かかり、単位を取るのに精一杯だったので、部活やサークルには所属しませんでした。サークルに入り学内での交流を深めておけば良かったと少し後悔しています。大学では中国経済ゼミで学び、成長途上の中国市場の勢いを体感したことで、グローバルに活躍できる会社に入って自分の力を試し、成長したいと強く感じたことを覚えています。


文系の私でも、アイデアや仕事がカタチになることが仕事のやりがいになると思い、メーカーを中心に就職活動をしました。メーカーの中でも、父親が自動車教習所で働いていて馴染みがあったことや、ビジネスの規模(=仕事が与える影響力の大きさ)という点で自動車業界が第一志望でした。トヨタや日産、マツダなど、自動車メーカーを受験する中で出会ったのがHondaです。

「働くことはしんどい」というイメージしかありませんでしたが、Hondaの先輩社員は老若男女を問わず個性的な人が揃っており、目をキラキラ輝かせて仕事の面白さを語っていた姿に惹かれ「こんな社会人になりたい!こんな社員を生み出す環境づくりをしたい!」という想いで、Hondaで人事の仕事に携わることになりました。

次回に続く