【サマーセミナー「原子核の世界~阪大核物理研究センター」】

8月1日、表題のセミナーが実施され、1・2年生計35名が参加しました。
午前中は大阪大学の川畑貴裕教授に嵯峨野高校までお越しいただき、原子核についての御講義をいただきました。原子核の基礎・核エネルギー・そして宇宙のはじまりから如何にして「重い」原子核が生まれたかについて、非常に高度な内容をわかりやすくお話ししていただきました。

川畑先生御講義 @嵯峨野高校                                           

昼食後、大型バスに川畑先生も同乗して大阪大学核物理研究センターへ移動しました。
到着後、卓姸秀教授から大阪大学の成り立ちと概要についてご説明いただいたあと、核物理研究センターの保坂淳教授から、物理学とは何か・小さな原子核を研究するためになぜ大きな装置「加速器」が必要なのか御講義いただきました。

保坂先生御講義 @阪大核物理研究センター                                       
福田先生御講義 @阪大核物理研究センター                                       

 いよいよ加速器の見学です。
 まず核物理研究センターの福田光宏教授から加速器の概要や、加速器が原子核の研究だけでなく、現在ガン治療薬の原料として注目されている原子核 211At(アスタチン211)の生成にも用いられてアルファ線治療薬の製造に役立てられていることなど、医療の世界でも大きな役割を果たしていることを御講義いただきました。
 その後、福田先生と川畑先生に説明を御講義いただきながら加速器を見学しました。核物理研究センターは、国内のサイクロトロン加速器施設のなかで2番目に大きな施設であり、生徒はそのスケールに圧倒されていました。