卒業生は宝物

先輩からの激励メッセージ   6月15日掲載文の続編です。

京都こすもす科共修コース自然科学系統2017年卒業              

東北大学大学院農学研究科              

秋 山  千 皓              

進学後2年程は、「アカデミアに身を置くということはどういうことなのか」を考える為にアメリカで研究インターシップをしたり
 (国際学生交流プログラム助成 | 公益財団法人中谷医工計測技術振興財団 (nakatani-foundation.jp)),
「途上国に足を運んで働くとはどういうことなにか」を考える為にスリランカでボランティア活動に参加したり
 (グローバル・ビレッジ | ハビタット・フォー・ヒューマニティ・ジャパン(habitatjp.org))、
と今の私も驚くくらいのバイタリティであれやこれやと手を出していました。

そういった経験を経る中で「ビジネスを以て開発に資する人間になりたい」と想うようになり、民間企業への就職を選択肢にいれるようになりました。
学問に関していえば、「どちらかを選べない」という理由で進学した東北大学で、結果どちらを諦めることもなく、理系の研究室に所属しながら文系のゼミにも参加する、というなんとも贅沢な環境を享受しています。

  色々と書いてしまいましたが、最後にお伝えしたいことを。
自分の興味や苦手なことを、是非周囲に伝えてみてください。
かくいう私も、高校生までは上手く周りに頼れず、「出来る自分でいなきゃ」と思い続けていました(実体は伴っていませんでしたが)。
嵯峨野生にはこういうタイプの人が結構多いのではと、私は勝手に思っています。
私の場合は、留学中や帰国後に人に頼らないとやっていけないような状態になって初めて、頼ることの意義、そして自分が頼ることで喜んでくれる周囲の存在に気付かされました。大学在学中に経験した色々も、自分で探し出したというよりかは、周りに「あれやりたい」「これ苦手」とあっけらかんと伝える中で「千皓はきっとこれが好きだよ」と紹介してもらったものばかりです。

 自分を引き上げてくれる周囲の方々に出会えたこと、これが私がこれまでの人生で得た最も大きな財産だと思っています。
もし、私が皆さんの “周囲の方々” の片隅に置いていただけるなら、是非先生を通じてなどしてご連絡ください (東北大学にいる嵯峨野卒業生はレアなので…)。


皆さんの学生生活が素敵なものになるよう、仙台から応援しています。

P.S. 本文中に埋め込んだリンクはしっかりと宣伝です、笑

大学生活を彩るための一選択肢として、よかったら覗いてみてください。