10月9日から10日までの2日間、2組の生徒の施設体験実習を行いました。今回お世話になったのは、リネンのお仕事をされている事業所さんです。前々回に実施したリネンのお仕事に興味をもち、異なる事業所での体験に至りました。視覚障害のある生徒にとって、実習時の環境面という部分は非常に大切な要素となります。当然、仕事場でありますので物の配置が大きく変わったり、人の移動があったりします。特に初めて訪問する場所というのは、不安がある生徒もいます。
そのために事前挨拶や見学を実施し、生徒にとって、よりよい環境を模索しています。今回は、靴箱の位置を目線の高さ、ロッカーの位置は扉を開けてすぐの場所、作業場を固定する等の配慮をいただきました。その他、食事や移動、着替えをはじめ、当日の挨拶の際に視覚障害のある生徒であることを利用者さんにも周知したこともあり、移動の際、利用者さんから気にかけていただきました。その他、様々な場面で配慮をいただき、無事に実習を終えることができました。
作業については、2日間と短い期間でしたが、安定して作業を続けることができました。根気強く作業に向き合う姿勢に加え、利用者さんと協力しながら作業をすすめることができました。わからないときに教えていただいたり、休憩時間にコミュニケーションを積極的にとったりする姿が印象的でした。職員さんとのコミュニケーションも大切ですが、同じ空間で働く利用者さんとの関わりも、実習を進めるうえでは大切な内容の1つです。 振り返りでは、作業姿勢やコミュニケーションの力、環境への順応性を高く評価していただきました。一方で、振り返りの際の姿勢や普段の言葉遣い等、修正する部分もあります。これで1年次から4度目となった体験実習ですが、自分のやりたいことや環境面等を考えながら、今後よりよい進路選択をしていってほしいと思います。
2日間お世話になった事業所の皆さま、ありがとうございました。
【写真】実習でタオルをたたむ生徒
