高等部

(高)視覚に障害がある生徒にとってわかりやすい畝作り

今回は授業や生徒の様子ではありませんが、高等部の畑の様子をご紹介します。高等部の畑は、生徒玄関と駐車場のちょうど中間にあり、広さは約3m×3mの正方形をしています。例年作物を育て、育てた作物を調理活動等に活かしています。

そんな畑の様子をタイトルにもあるように「視覚に障害がある生徒にとってわかりやすい畝作り」をテーマに高等部の畑をお伝えいたします。

まず、なぜ畝を作るのかというと2点挙げられるかと思います。

①雨が降ったときの排水性が上がり、根腐れしにくくなる。

②畝に沿って根がよく伸び、作物の生育がよくなる。

一般的な畝は隆起部分があり、頂点が平になっているものが想像できると思います。もちろん隆起の傾斜部分に根が伸び、作物の生育も良くなります。そして、傾斜があることで排水性も格段に向上します。そのため、畝というものは作物作りにおいては、非常に理にかなったものなのです。

では、高等部の畝の様子を見てください。

非常に特徴的な形をしています。簡単に説明すると、一切隆起がなく、お山型ではなく、四角い畝なのです。なぜこのような畝づくりをするかというところに今回のテーマが係わってくるのです。

隆起部分をなくすことでより作物との距離が近くなり、触って確認することが容易になります。隆起があるとどうしても、手を伸ばして確認をしなければなりません。視覚に障害がある生徒にとっての作物のよりよい確認方法は触ることです。それが確認しやすくなるのです。また、四角い畝であることで、畝と地面の形がはっきりとしているので、段差ができ、場所の把握がしやすいのも特徴です。いずれにしても隆起をなくすことがより分かりやすい畝につながると考え、このような形にしてます。

あとは授業の中で、生徒に作り方を伝え、実際につくってもらいます。

【写真】畝の様子

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