高等部

(高)卒業式

3月1日(金) 第143回京都府立盲学校高等部卒業証書授与式を挙行しました。晴天にもめぐまれ、卒業生が京都府立盲学校の学び舎を巣立ちました。国歌斉唱、校歌斉唱の後の卒業証書授与では、担任の呼名で堂々と校長先生からの卒業証書を受け取ります。その姿や立ち振る舞いは、いつもより大きくどこか輝いて見えました。

校長先生の式辞では、鷲田清一氏の『「待つ」ということ』よりお話をいただきました。スマホ1つで調べられる、遅刻の場合はスマホ1つで連絡ができる、便利な時代になったことに触れつつ、待つことが減っていることから次のようにお話されました。「今できることはすべてやる。一方でそれ以上の解決は一旦、断念する。自分ではない外からの想定外の働きかけに期待しながら待ち続ける。放棄・放置ではなく自ら開いたままにして待つ。」今できることを精一杯行った上で、静かに待つことを意識しましょうとのお話をいただきました。

【写真】校長式辞の様子

来賓祝辞、来賓紹介、祝電・祝文披露を経て、在校生からの送辞では、行事や部活動に触れ、うまくできたときは自分のことのように喜んでくれた先輩方のおかげで一緒に楽しんで成長できたということへの感謝が述べられました。

卒業生の答辞では、思い出深い校歌をアカペラで歌ってくれました。最後には「何事もやってみよう」のチャレンジ精神で、自分の歩幅で一歩ずつ、自分の進むべき道を切り拓いていくことを約束してくれました。

【写真】卒業生答辞の様子

記念品贈呈後、最後は大きく温かい拍手に包まれて、卒業生が胸を張って退場します。穏やかな音楽が流れる中、一歩一歩踏み出します。「おめでとう!」と保護者等・在校生・教職員からのお祝いの言葉に笑顔で応えながら、体育館を後にしました。

卒業記念の写真撮影も感染症対策の緩和を受けて、教職員全員と共に撮ります。最後はクラスごとにホームルーム活動です。これまでのことを振り返りながら、卒業することへの不安や期待を話してくれる生徒もいました。

【写真】最後のホームルーム活動をする生徒

これまでに卒業生のみなさんが京都府立盲学校の学び舎で学んできたことはこれからの糧となり、みなさんを勇気づけることと思います。盲学校での思い出一つひとつが大切な経験となり、みなさんの人生を支えてくれることを願っています。ご卒業おめでとうございます。

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