1月24日(水) 高等部2組生徒を対象に「文化を未来に伝える次世代育み事業」の1つとして、約300年の歴史を誇る京都の香老舗会社の方に来校いただき、香文化の学習をしました。盲学校の生徒にとって「香り」は非常に重要です。視覚に障害のある児童生徒が雨の日の歩行が難しいのは、「音」だけでなく、手掛かりとなる「香り」が消されるからであり、「香り」も実は大切なのです。
まずはじめに、「香り」についてのご講演をいただきました。1年の中で香る植物や、生活の中での「香り」を説明いただきました。中でも、江戸時代後期に活躍した全盲の学者である塙保己一氏の逸話をもとに、お香文化が広がったお話を聞き、生徒たちは大変興味深く話を聞いていました。
植物性の香りを中心に様々な香りを体験しました。ツーンとする臭いや優しい匂いなど、生徒からは様々な香りに対して感想を伝えてくれました。
最後に体験した香りをもとに匂い袋作り体験をしました。自分だけの好きな匂いを調合する、オリジナルの匂い袋です。どの香りをどれだけ入れようかなと、生徒が全て決めて作りました。作った匂い袋は生徒同士で香りを確認し、感想を伝え合いました。今回の学習にご協力いただいた皆様、ありがとうございました。
【写真】原料の香りを体験する生徒

【写真】匂い袋の香りを選択する生徒

【写真】完成した匂い袋を交流し合う生徒
