高等部

(高)考査時の支援機器等について

7月3日(月)~6日(木)の4日間にわたって、1学期期末考査が行われました。1週間前からテスト期間となり、部活動の停止・職員室の原則入室禁止等、普段とは少し変わった様子にかわります。 

さて、今回はタイトルにもあるように盲学校高等部のテストで使用している支援機器の紹介と、どのようにしてテストが行われているのかを紹介します。

こちらは点字使用の生徒が使用する「点字タイプライター」です。重くて持ち運びには不便ですが、こちらの利点は、書いた(打った)点字がすぐに読んで確認できることです。また、考査は1~2時間と時間が限られているので、1マスに6つの点を同時に打てることで時間短縮にもつながるため、持ち運びをしない考査にはピッタリです。

ここで問題です。点字タイプライターの下に敷かれたタオルにはどのような意味があるでしょうか。

①防音効果  ②滑り止め効果  ③汗を拭くため  答えは最後にありますよ。

こちらは、墨字使用の生徒が使用する「拡大読書器」です。モニターに文字や写真等を大きく映し出す機器です。ズームで高倍率を得ることができるため、鮮明な画像を確認することができます。またコントラストの調整機能や白黒反転機能、ライン機能をはじめ、可動式のテーブルがついているものもあります。

最後にこちらは左が「デジタル録音図書再生機」、右が「書見台」になります。「デジタル録音図書再生機」はデイジーCDなどが聴けるものです。考査では、問題出題者が事前に録音したものを、生徒が再生し、点字または墨字で解答します。

「書見台」については、机に近づいて問題を見る生徒に有効です。机の面を顔に近づけられるので、前屈みにならずに姿勢を正した状態で問題を見ることができ、自分に合った角度に調整をしてテストに臨みます。

さて、「点字タイプライター」の答えですが、答えは【①防音効果】です。今回紹介させていただいたように考査でも様々な形で実施されています。点字タイプライターは書くとき(打つとき)に少し音が鳴ったり、机に振動が伝わったりするので、防音としてタオルを敷いています。同じ部屋にいる人への配慮、マナーですね。

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