「葛根湯」は、風邪に効く漢方薬として良く知られています。比較的体力がある人の風邪の引き始めで、寒気がしたり、首や肩がこったり、鼻水が出たりしている時期に用います。首肩こりにも効くことを気に留めておいてください。
「葛根湯」の主要な成分である葛根は「葛の根っこ」です。干して刻むと漢方薬の材料となりますが、でんぷんを取り出せば、食材である葛粉ができます。「くずもち」、「くずきり」、「くずあんかけ」などの葛です。葛の作用は、寒気を払い、首や肩のこわばりをやわらげ、気血のめぐりを良くし、免疫力を高め、「葛根湯」の作用と重なります。
こうして考えると、風邪や食欲不振の時の食べ物と思っている「葛湯」を、肩こりの時に食べるのも良いということになります。気血の流れを良くするショウガや、血行を良くする黒砂糖を入れるのも良いでしょう。
甘いのはどうも苦手という方には、くずきり入りのスープなどはいかがでしょうか。スープは手持ちのスープストックで手軽に、具材としてはくずきりにショウガ、ニラ、ネギなどを好みで入れます。ニラもネギも気血のめぐりを良くする食材です。
ただ、「くず湯」、「くずきり」と称していても片栗粉(馬鈴薯でんぷん)を使ったものでは効果がありません。本くずかどうかの確認を忘れずに。
東洋医学、「医学」だといって難しく考えず、楽しく生活に取り込んでいきたいものです。
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