高等部

(高)理療科 鍼(はり)について

今回は、理療科で学ぶ「鍼」についてご紹介します。
治療に使う鍼にはさまざまな種類がありますが、一般的によく使われるのは毫鍼(ごうしん)という鍼です。長さや太さにも種類がありますが、授業や臨床室でよく使うのは長さ5cm、太さ 0.18~0.20mmの細い鍼で、ほとんど痛みを感じることなく刺すことができます。

鍼を身体に刺す方法のひとつに「管鍼法(かんしんほう)」があります。この方法は江戸時代に『杉山 和一(すぎやま わいち)』という目の見えない鍼灸師によって考案されました。鍼管(しんかん)という鍼より少し短い管に鍼を入れ、皮膚に当ててトントンと指で軽く叩いて切皮(せっぴ)し、刺す方法です。安全で痛みが少なく、簡単に行えるため、日本で現在最も広く使われています。皮膚を破る切皮がしっかりできると、その後の操作もスムーズになります。

理療科では主にこの管鍼法を用いて、正しい手順で安全に、痛みのない鍼が打てるよう学習しています。まずは練習器を使い、その後は自分の身体、さらに他者の身体へとステップアップしながら、日々技術を磨いています。

【写真】鍼と鍼管


【写真】練習器に立てた鍼と鍼管

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京都府立盲学校 花ノ坊校地
TEL:075-462-5083(担当 教務部)

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