1年生

『はじめてのともだち(「こどものとも」通巻794号)』
星野はしる/文 大島加奈子/絵 福音館書店
ちゅうちゅうえんで一番小さなねずみのみっちは、いつもひとりぼっちでした。ある日、遠い国から来たという、見た目も言葉もちがう、はりねずみの子、ニョタが新しく入って来ました。ひとりぼっちどうしのふたりは、部屋の片隅で、少しずつ心を通わせていきます。なかよしのともだちができる喜びを丁寧に描いています。
長めのお話でしたが、最後まで静かに聞いてくれていました。
2年生

『落語絵本1 ばけものつかい』
川端誠/作・絵 クレヨンハウス
大店のご隠居さんが引っ越してきたのは古いお屋敷。「おばけやしき」とうわさがあるものの、ご隠居はへいき。ところが、奉公人の久蔵さんは、ばけものはいやだと、やめて出ていってしまいます。
困ったところへ、その夜、現れたのは、一つ目小僧!なんとご隠居、驚くどころか、助かったとばかりに、食事をつくれ、そうじをしろ、ふとんをしけ、肩をたたけと、とにかく「ばけものつかい」があらくて…。
床に座って、絵本の近くに寄って来てくれました。じっと集中して聞いてくれて、オチのところでは「タヌキや、タヌキや」とささやき声。「やっぱりー!」と盛り上がって終わりました。
3・4年生

『へびをだいじに(「こどものとも」)』
イノウエ ヨースケ/作・絵 福音館書店
ヘビを大事にいたしましょう。ヘビが電車に乗るときは、つり革の輪の中にぶらさがってもらいます。キャンプでは、ヘビのとぐろはバケツ代わりになってくれます。大きな長いヘビがいれば、ブランコになってくれたり、シーソーやすべり台になってくれたり、いろいろ遊んでくれます。ヘビの姿態から次々想像を広げる楽しい絵本です。
『つきよのさんぽ(「こどものとも」607号)』
安江リエ/さく 池谷陽子/え 福音館書店
満月の夜、ぼくはお父さんと散歩に出かけました。途中で出会ったカメの親子も、ウサギの一家もふたごのモグラも、みんな月を見に出かけるところでした。モグラについていくと、シラカバの木に囲まれた池のある広場には、先に来たウサギたちが影踏みをして遊んでいました。ぼくたちもいっしょにおおはしゃぎして……。墨一色の絵が、月明かりの風景を美しく描きだします。
静かに集中して聞いてくれていました。
5年生

『あさごはんで世界いっしゅう』
アリス・B・マッギンティ/作 スズキトモコ/絵 星野由美/訳 汐文社
国から国へ、12か国のあさごはんを紹介しています。日本の子に身近なメニューもあれば、はじめて名前を聞く食材や料理も!?どこの国でも、あさごはんは生活に欠かせない食事です。そして、まいにちのたのしみでもあるのです。
身を乗り出して、興味津々で聞いてくれている子がいました。どのあさごはんもおいしそうで、その国の文化が伝わってきます。
6年生

『なんげえはなしっこしかへがな』
北 彰介/文 太田大八/絵 銀河社
昔、津軽では、おじいさんやおばあさんは子どもたちに次々にお話をせがまれると、「なんげえはなしっこしかへがな」と言って、「からすがガア くりの実がポタン」「はちがブンブン」などの繰りかえしが延々と続く「果てなし話」を語りました。なんとも愉快な昔話を、北彰介氏の生き生きとした津軽弁と、太田大八氏の味わい深い絵でお届けします。
みんな集中して聞いてくれていました。終わった後、「おもしろかった?」と聞くとうなずいてくれました。
※あらすじは出版社の内容紹介を引用または参考にしています。