令和2年度 京丹後市立峰山中学校 入学式 式辞

式 辞 

満開の桜に迎えられ春爛漫のこの佳き日、令和二年度京丹後市立峰山中学校入学式を挙行するに当たり、ご来賓として京丹後市教育委員会 教育長職務代理者 野木三司(のぎ・みつじ)様、本校PTA会長 田中幹士(たなか・まさし)様、そして多くの保護者の皆様にご臨席を賜りましたこと、高段からではございますが、厚く御礼申し上げます。

本来であれば、多くの人たちが集って、共に皆さんの入学を祝福する式となるはずでしたが、新型コロナウイルスの感染症予防対策の為、在校生がただ一人という未だかつて経験したことのない入学式を迎えることとなりました。新入生の皆さんには、小学校の卒業式に引き続きのこととなり、改めて、普段通り授業や部活動ができることのありがたさを思わずにはいられません。           

 

さて、先ほど呼名をいたしました108名の新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。本校の在校生、並びに教職員一同、皆さんの入学を心より歓迎いたします。皆さんは、今日晴れて峰山中学校の一員となりました。これから始まる中学校生活に「よし、頑張るぞ」という大きな決意を抱く一方で、「大丈夫かな」という不安もきっとあることでしょう。

多くの人達と新たに関係を築くこと、教科ごとに先生が変わること、部活動や生徒会活動のことなど、大きな変化に戸惑うことがあるかもしれません。しかし、皆さんは、峰山学園小中一貫教育のもと、合同で部活動体験や中学校授業体験を行ったり、合唱祭に参加したりしてきました。他校の同級生にも、峰山中学校のこの体育館や校舎にも、そして中学校の先生方にも少なからずなじみができたのではないでしょうか。これからの中学校生活、困ったことや悩むことがあるかもしれませんが、一人で抱えこまず、周りの人に相談してください。皆さんの周りには、支え励ましてくれる友達もいますし、頼りになる先輩もいます。小学校6年間で培ってきた力を信じて積極的にいろんなことに挑戦してほしいと思います。 

そして、皆さんが峰山中学校に入学されるにあたり、二つのことをお願いします。一つ目は夢や目標に向かって、常に『向上心』をもってほしい、ということです。難しい言葉を使いましたが、人は長く成長し続けることのできる動物です。私も皆さんと一緒に成長していきたいと願い、今この場にいます。どうしたらみんなが勉強にがばってくれるだろう、どうしたらみんなが楽しい学校生活を送ることができるだろう、どうしたらみんなの自立につながる取組ができるだろう、いろいろなことを自ら考え、学ぶことが、自分を高めることにつながると信じています。皆さんも、より高い自分を目指そうとする心、『向上心』を常に持ち、受け身ではなく主体的に行動する中学生になることを期待しています。

二つ目は『つながる力』を身に着けようとしてください。授業の中、部活動の中、行事の取組の中で、お互いの良さを認め、相手の気持ちに寄り添いながらしっかりと話を聞き、理解しようとする、そして、自分の考えを相手に丁寧にしっかりと伝えようとするなど、積極的にコミュニケーションを図り、いろいろな人と良い関係を築くことができる、そんな『つながる力』を身に着けてください。また、人と話したりするのが得意な人は、人と人を『つなぐ力』を意識すると、人として大きく成長できると思います。今日は『向上心』を常に持つことと『つながる力』を意識すること、この二つを覚えて帰ってください。 

後になりましたが、保護者の皆様、本日はお子様のご入学、誠におめでとうございます。心よりお祝い申し上げます。中学校に入学する今日の晴れ姿を見られて、喜びもひとしおのことと思います。

お子様の中学校生活に対する期待とともに、一方では不安も大きいのではないかと拝察いたします。中学校時代は、心身ともに成長が著しく、心が大きく揺れ動く時期でもあります。親子のコミュニケーションがだんだんと難しくなる時でもありますから、心配なことがありましたら、遠慮なく学校へ相談してください。家庭と学校とが共通理解を図り、同じ歩調で支援・指導することがお子様の健やかな成長につながっていきます。

私たち教職員も、生徒の限りない成長のため、精一杯努力する所存ですので、保護者の皆様、地域の皆様、関係者の皆様のご支援・ご協力を、何卒よろしくお願い申し上げます。

 結びにあたり、新入生の皆さんの輝かしい前途を祝福するとともに、本日ご臨席賜りました皆様のご健勝とご多幸をお祈りし、式辞といたします。

 

                    令和2年4月8日

                     京丹後市立峰山中学校

                      校 長  上田 隆嗣

タイトルとURLをコピーしました