令和2年度 1学期始業式 式辞

令和2年度1学期始業式式辞

 今日から令和2年度が始まります。明日には108名の新入生を迎え、全校生徒334名で令和2年度がスタートします。

 本来であれば、今日は令和初の1学期始業式であり、、オリンピック、パラリンピック開幕に向けて、聖火が日本中を駆け巡り、数々のプロスポーツの開幕やオリンピックの選手選考会で日本中が高揚感あふれる4月のスタートになるはずでした。

 ところが、新型コロナウイルスの感染症予防対策のために世界中が自粛ムードに包まれ、皆さんも3月3日から学校休業となり、休んでもらっていました。

 今日の日が迎えられたことを大変うれしく思っていますが、まだまだ皆さんと皆さんの家族、そして周りの人たちの命や安心・安全を守るために、これまでの学校生活と違う不自由を強いることもたくさんあります。例えば、今の状態を見てもわかるように、密閉を避けるために少し寒いですが、窓を開けてもらっています、密集を避けるために少し離れてもらっています、そして密接を避けるために「近距離での会話や大声での発声をできるだけ控える」等、音楽の授業でも歌が歌えないかもしれないのです。一たび近隣で集団感染が起きれば、また学校休業ということにもなりかねません。みんなが最大限の注意を払うことが必要ですので、協力をお願いします。

 さて、大変な時ではありますが、4月は、出会いの季節です。私も3年間学校から離れたところで仕事をしていましたので、皆さんがいる学校に戻ることができて、大変うれしく思っています。一緒に成長していきたいと思っています。皆さんも、先ほど着任式であいさつをされた先生方も含め、明日入学してくる1年生、2年生は新しい学級になった仲間等、様々な出会いを大切にして、いろいろな人の良さを見つけ、お互い成長していきましょう。

そして、3年生は、本校の最上級生となります。峰山中学校のリーダーとして、全校を引っ張り、下級生に手本を示してほしいと思います。校内はもちろんのこと対外的にも、峰山中学校という看板を背負うこととなります。他校の生徒や先生方から、峰山中学校の生徒に見習いたいという声が聞こえるくらい、良い姿を見せてほしいと願っています。さらに、中学3年生は義務教育9年間の総仕上げの年でもあります。希望進路を実現できるよう、この1年間地道に努力を継続してください。

2年生は新入生が入学し、先輩となります。中堅学年として、3年生をサポートし、さらには、後輩を指導するという、重要なポジションです。部活動や学校行事などで、果たすべき役割が大変大きくなります。3年生の動きに学びながら、よりよい学校づくりに貢献できる力を身につけてください。また、様々な体験活動も予定されています。1月の立志式に向けて、人としての生き方を深く考える一年にしてほしいと思います。

 最後に、この4月は学生にとって大きな節目となる月です。新たな決意、目標をしっかりと定めスタートしてください。この節目を意識できるかできないかで成長に大きな差が出ます。そんな4月にあたり、皆さんに2つお願いをしておきます。

1点目は、常に『向上心』を持ち、自分の夢や目標に向かって、主体的に学習や部活動に取り組むことです。「より高い自分を目指そうとする心」を大切に、受け身ではなく、主体的に取り組むことが大切です。特に将来を見据え、自分に必要な『学力』を高めましょう。そうはいっても、自分に必要な学力なんか簡単にわかるものではありません。中学校時代はその基礎を培うときですから幅広い『学力』を身に着けることが必要です。

2点目は、『つながる力』を身に着けようとしてください。授業の中、部活動の中、行事の中で、お互いの良さを認め、相手の気持ちに寄り添いながら話を聞き理解しようとする、そして、自分の考えを相手にしっかりと伝えようとするなど、積極的にコミュニケーションを図り、いろいろな人と良い関係が築ける、『つながる力』を意識してください。また、コミュニケーションが得意な人は、人と人を『つなぐ力』も意識すると、人としても大きく成長できると思います。

今日は『向上心』を高く持つこと、『つながる力』を意識すること、この二つを覚えて帰ってください。

それでは、この一年皆さんの輝く姿をたくさん見られることを大いに期待して、式辞と致します。

         令和2年4月7日
京丹後市立峰山中学校
校 長  上田 隆嗣

 

 

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