1学期終業式式辞
上田 隆嗣
皆さん、おはようございます。本日を持って令和3年度の1学期が終わります。今年度も新型コロナウイルスの感染症予防対策に気を配りながらの1学期でした。昨年度と違うのは、緊急事態宣言が出されても学校が休校とならなかったところです。春季大会が中止になったり、合唱祭の予定を2学期に延期したり、同じようなことは起きましたが、継続して登校することができました。このことは大変良かったと思います。みんなと一緒に授業を積み上げることで、コミュニケーションを図り、つながる力を伸ばすこと、学力を高めることができました。6月の期末テストを終えてからもしっかりと授業に取り組み、落ち着いて学習する姿に感心しました。夏休みも命を大切にして、しっかりと過ごしてください。
さて、1年生は、小学校の時に部活動体験や合同の授業体験があったとはいえ、4つの学校から集まり、1つの学級・学年を作り上げていく1学期間はなかなか大変な時期です。この4か月を無事乗り越え、落ち着いた学校生活が作り出せています。大変素晴らしい1学期でした。2学期に引き継いでいきましょう。
2年生もクラス編成替えがある分、新しい関係づくりに悩んだ人もいたかもしれませんが、大変良くまとまって1学期を終えられたと思っています。先輩としての落ち着いた行動も素晴らしかったです。
いよいよ明日から夏休み。2年生は昨年も夏休みがあったのですが、大変短かったですし、1・2年生とって初めての中学校の夏休みといえるかもしれません。まず部活動にしっかりと取り組むこと、そして、いつもに比べて少し時間に余裕がありますから、自分の好きな事や、この後受け取る通信簿の課題の克服に向けてしっかりと考え、時間をかけて取り組み、有意義な夏休みにしてください。
そして、3年生。昨年度と違うところは4月に無事修学旅行が終えられたこと。その修学旅行での3年生のすばらしさについては、この後HRで渡されるPTA会報『あかつき』に寄稿していますので、みなさん、読んでおいてください。
夏休みはまず明日からのブロック大会やそれに引き続く大会を悔いなく終えること、ここへ全力を傾けてください。そのあとは三者面談や高等学校の体験セミナーに参加し、自分の将来としっかりと向き合う準備を進めること。本当に大切な夏休みだということを自覚し、今までの人生の中で一番有意義な夏休みにしてください。そして、夏休み後半には体育祭に向けた取組も入ってきます。これも全校をリードする大変重要な役割があります。計画をしっかりと立て、時間を有効に過ごすこと、このことも人生において大切なことです。身に付けていきましょう。
話は変わりますが、先日ネットで、今の10代の若者の半数は、家でテレビを見ないというアンケート結果のニュースを見ました。テレビを毎日見る先生には衝撃的でした。テレビを見なさいとは言いませんが、今、社会の中でどのような事が起こっているのかに常に関心を持つことは大切なことです。高校入試の面接でも、「最近のニュースの中で関心のあることは何ですか?あなたはそのことについてどう思いますか?」とよく聞かれます。3年生、すぐに答えられますか?新聞でもネットニュースでもいいです、どこかで情報を仕入れてください。
その情報について、今年の夏休みには、日本でオリンピック・パラリンピックが行われます。パラリンピックは2学期にもかかります。その開催の是非についてはいろいろと社会問題にもなっていましたが、開催されると、数々の感動的な場面に出会えることも事実です。先生はすでにサッカーやバスケットの強化試合を見ながら、心の準備を進めています。皆さんもいろいろなメディアを通じてでもよいので、見てください。人生の中で、オンタイムでオリンピック・パラリンピックが見られることはそうありません。ひょっとして君たちの人生を左右するような出来事に出会えるかもしれません。感動するようなことがあったら、また教えてください。楽しみにしています。
今年の夏休みは37日間。一昔前に比べたら少ないですが、2学期始業式が行われる8月27日には、いろいろな経験・体験、そして感動にたくさん出会い、一回り大きく成長した元気な皆さんに、出会えることを期待して、終業式の式辞とします。素晴らしい夏休みにしましょう。
上田 隆嗣