2学期始業式式辞
令和3年8月27日(金)
皆さん、おはようございます。昨年は16日間という大変短い夏休みでしたが、今年は37日間ありました。1学期終業式で話した感動するような経験・体験があったでしょうか。「夏休み、1番の思い出」と題して、交流もしてください。そして、「さあ、いよいよ2学期に向けての準備に入ろう」としている矢先、今週は新型コロナウイルス感染拡大防止対策として学校での活動をストップせざるを得ない状況になり、今日もリモートでの始業式となっています。京丹後市の厳しい状況を感じ取り、みんなで感染対策を徹底し、気を付けて生活を送りましょう。
まず、夏休み初めには丹後ブロック中学校総合体育大会が行われました。新型コロナウイルス感染症防止対策に注意が払われる中、みんなで協力し実施することができました。3年生にとっては本年度最初の大会となった人も多かったと思いますが、どうでしたか。これまでと違ういろいろな制限が入る中での部活動が昨年から長く続き、活動のむずかしさもあったと思いますが、そのような中でも、自分たちが積み上げてきた過程を大切にして、精一杯競技した中学校の部活動で、次につながる何かを感じて終えられていればうれしく思います。今後の中学校生活の中や次のステージで生かしてもらえればと思います。3年生の素晴らしい活動が1・2年生へ引き継がれることを期待しています。文化部においてはもうしばらくの活動もあり、残り少ない中学校部活動を精一杯やり切ってください。
さて、夏休み前半には、オリンピックがありました。新しい競技種目もあり、皆さんと年齢の同じ人がメダルを獲得したり、信じられないような逆転劇で勝利する競技など数々の感動がありました。皆さんはどの競技が印象に残っていますか。いろいろな場面がメディアを通じて紹介されました。
そのような中で、少し校内にも掲示して頂いていますが、先生が大変うれしかったのが、ボランティアの方たちの「おもてなしの心」を、選手や世界のメディアが讃えてくれたことです。先生の知り合いも、5人ほどがカヌー会場のボランティアに行かれていました。オリンピックの開会前には、開催について、賛否両論ありましたが、東京オリンピックの“ボランティアの振る舞い”を「日本人は世界チャンピオンだ」と称賛し、「超人的な親切さ」に感激している海外メディアの記事は、大変誇らしかったです。今まで、いろいろな災害の時などに、全国各地で行われてきたボランティアさん達の行動により、積み上げられてきた日本のボランティアの歴史の一端が、今回オリンピックの場で披露され、世界中に伝えられたんだと思います。同じ日本人として、東京オリンピックでボランティアとして活動された方々に慰労と感謝の気持ちでいっぱいになりました。これが先生のオリンピックの一番の感想です。
そして今週からは、東京パラリンピックが開幕しました。オリンピックは「平和の祭典」とよく言われますが、今大会のパラリンピック日本選手団団長を務める河合純一さんは、パラリンピックを「人間の可能性の祭典」と表現されます。障害がありながらも、技を磨き、体を鍛え、どんな困難にも前向きに立ち向かって夢をかなえようとする姿が、たくさん見られると思います。皆さんもいろいろなメディアを通じて、選手の頑張りを見て、応援しましょう。
さて、今日から長い2学期が始まります。まだまだ新型コロナウイルス感染症防止対策は続き、終わりがいつになるか見えてきません。とにかく、密閉・密集・密接の3密を避けることが大切です。最近はデルタ株の流行により、1密も避けることが必要です。大変な時ですが、みんなで協力して乗り切っていくしかありません。予定されたことが変わることも有るかもしれませんが、与えられた条件の中で学習・行事・部活動等に精一杯取り組みましょう。(体育祭についても、延期をさせて頂きます。)
でも、やっぱり4か月以上ある2学期は長いです。どこかで体や心に疲れが出てくるかもしれません。そんなときは、先生や友達に助けを求めてください。困ったときに相談することができる力、助けを求めることができる力、つながることができる力は、自立する上で大切な力です。皆さんと先生方で力を合わせて、実り多い、素晴らしい2学期にしていきましょう。
3つの季節をまたぐ2学期を無事終え、12月に皆さんと体育館で、終業式が迎えられることを期待し、2学期始業式の式辞とします。