第1学期始業式 式辞

令和4年度1学期始業式式辞

令和4年4月7日(木)

 今日から令和4年度が始まります。明日には94名の新入生を迎え、全校生徒310名でスタートします。皆さんも1学年進級して今日を迎えています。

 

  3年生は、本校の最上級生となり、峰山中学校のリーダーとして、全校を引っ張り、下級生にすばらしい手本を示してほしいと願っています。まだまだコロナ禍で厳しい状況ですが、まず2週間後に出発の修学旅行を無事成功させること。そのあとも中学校生活最後のことがどんどんやってきますから、一つ一つを大切にみんなで協力して素晴らしいものにしていきましょう。さらに、中学3年生は義務教育9年間の総仕上げの年でもあります。希望進路を実現できるよう、この1年間地道に努力を継続してください。

 

2年生は新入生が入学し、先輩となります。中堅学年として、3年生をサポートし、さらには、後輩を指導するという、重要なポジションです。部活動や生徒会活動・学校行事などで、果たすべき役割が大きくなります。3年生の動きに学びながら、よりよい学校づくりに貢献できる力を身につけてください。また、コロナ禍で不透明なこともありますが、様々な体験活動も予定されています。そして、2月の立志式に向けて、人としての生き方を深く考える一年にしてほしいと思います。

 

さて、皆さんには中学校に入学以来、2つのことを伝えてきました。

1つ目は、自分の夢や目標に向かって、主体的に学習や部活動に取り組み、「より高い自分を目指そうとする心」、『向上心』を大切にしてほしいこと。特に将来を見据え、自分に必要な『学力』を高めてほしいと話しました。

2つ目は、『つながる力』を高めてほしいということです。授業の中、部活動や行事の中で、お互いの良さを認め、思いやりの心を大切に相手の気持ちに寄り添いながら話を聞き理解しようとする、そして、自分の考えを相手にしっかりと伝えようとするなど、積極的にコミュニケーションを図り、困ったときには助けを求めることができる力、そんな『つながる力』を高めてほしいとお願いしています。

 

そして、今年はこれに加えてもう一つ、「探究する」ということを大切にしてもらいたいと思います。探究、難しそうな言葉ですが、最近、新型コロナウイルス感染症の事や修了式で関心を持って考えてくださいと話をしたロシアとウクライナの事等、これからどうなるのかわからないようなことが多いように思います。そんな世の中でも皆さんの前にはこれから70年・80年といった人生が続いています。夢や希望をもって前向きに生きていくには、すぐには解決できないようなことにも「自分で疑問を持ち、自分で考え、自分で解決を目指すこと」が、大切になってきます。自分だけで解決できそうにないものは、仲間の力を借りて一緒に解決を目指すことも大切になります。

例えば、京丹後市の人口がこれ以上減らないためにはどうしたらいいのかといった課題も、皆さんの将来や生き方にも関わってくるかもしれません。探究する力を高めるために、この中学校の間から、すぐに答えが出ないような問いにも挑んでいく力を身に付けてほしいと思います。「向上心を持って学力を高める」「つながる力を高める」「探究する力を高める」、令和4年度のスタートに当たり、3つのことをお願いします。

 皆さんに期待することが今年は一つ増えましたが、この一年、皆さんの輝く姿をたくさん見られることを大いに期待して、式辞と致します。

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