11月22日(火)、教養科学科1年次生84名が、京都大学宇治キャンパスを訪れ、水圏環境解析化学研究領域、精密無機合成化学研究領域、複合ナノ解析化学研究領域の3つの研究領域を見学しました。実際の研究の様子を体験し、疑問に感じたことや分かりにくかったことなどを、大学の先生や研究室の学生たちに質問していました。

  最初に、本校の学術顧問の阿久津達也教授から、「バイオインフォマティクス(バイオ情報学)について」という演題で御講演をいただきました。生命の設計図である「DNA」について、その塩基配列の解析方法やコンピュータで処理する際の工夫について解説してくださいました。

 
 

  その後、生徒たちは3班に分かれて、研究室の見学に向かいました。

  水圏環境解析化学研究室では、地球を生存可能な惑星としている中心的存在である海洋について、どのように働いているかを化学を使って明らかにする研究の説明を受けました。あわせて、海水中の微量元素を分析するための実験施設を紹介していただきました。

  複合ナノ解析化学研究室では、最先端の電子顕微鏡を用いたナノ領域の構造観察や化学分析の研究について説明していただきました。 また、実際に実験装置を見学しながら、電子顕微鏡技術の進展を紹介していただきました。

 精密無機合成化学研究室では、様々な金属・半導体ナノ粒子の物性について解説していただき、それらを実際に合成・分析する実験装置の見学を行いました。


  最後に、化学研究所内にあるスーパーコンピュータを見学しました。最新のスーパーコンピュータは、世界中の研究者たちがアクセスして、保存されている膨大な量の研究データを活用しています。

  半日という短い時間でしたが、生徒たちにとっては高校では味わえない最先端の研究に触れることができ、将来の進路選択に向けて良い体験ができました。