令和5年4月10日(月)、1学期の始業式を行いました。

井上校長は式辞において、次のように述べました。


昨日、府議会議員選挙があったと思います。この中には選挙権年齢にすでに達していて、選挙に出かけて人もいたかもしれません。昨年7月に行われた参議院の投票率を見ると、18歳、19歳の投票率は34.49%で、全体の投票率を17.56%下回ったという数字が出ています。3人に1人しか選挙に行ってないということですから、その数字は決して高くありません。自分と社会とを結びつける大切な機会だととらえ、ぜひ積極的に投票行動をとるように心がけてください。

もうひとつ例をあげます。君たちは中学生の時からSDGs、持続可能な社会の実現に向けての勉強を積んできていると思います。このSDGsについて考える時、大切なことは自分のこととしてとらえることだと思います。そのためには、社会を自分の方にぐっと引き寄せて考えることが大切です。その発想が出てこないと、こういう社会であってほしいという思いは深まらないと思います。自分が生きていく世界であるから、こうであってほしいと願いが出てくる。戦争や差別のない社会であってほしいという願いが出てくるんだと思います。それが持続可能な社会を求める気持ちにつながるのだと思います。

さきほど話した投票行動についても、SDGsの問題にしても、社会と接点を持ち、社会をぐっと自分の方に近づけ、そこで自分はどう考えるのかについて、整理してみてください。そうすることで、きっと人間的に成長できると思うし、考えに幅が出てくると思います。それは日常の学習ともきっとつながってくるし、最終的には学力に結びつきます。

そういうことも考えながら、それぞれ1学年ずつ上がった環境で今年度頑張ってくれればと思います。