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平成15年度
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I 地域探検ワークシート




U 指導と評価の一体化 (参照資料)


生活科の評価は、毎時の観察が大切であるが、必ずしもその時間に単元目標に即した評価が可能な訳ではなく、単元を通して担任が気付いたその都度記入できる工夫が必要である。 個々の実態、学習課題と個別の支援が明確であると、教師の気付きが評価として記入しやすい。

本単元における評価
氏名 生活科における個々の実態と学習課題 単元目標 個別の支援 評  価
個別の支援  思考・表現 気付き
@ 自分が住んでいる地域のお勧めの場所がたくさん言える。兄といっしょによく遊んでいるのでいるので地域のことをよく知っている。意欲的に学習に臨めるが、表現方法でとまどったり、雑になったりするので、丁寧に分かりやすくできるようにする。






















 

自分の意見を言っている途中で混乱したり、分からなくなることがあるが、励まして最後まで言い切れるようにさせる。表現活動のときに、内容や方法が決まりにくいので、個別の声かけをしたり、方法をいくつか示したりする。丁寧にやるように声かけをする。 ◎自分の地域のお勧めの場所をたくさんみんなに伝えようとした。祖母からも地域のことをいろいろ聞いてきた。班長としてみんなを案内した。 ○探検で発見してきた防犯カメラのことを、祖母の話と関連させながら考えていた。発表内容でとまどっていたが、友達の方法を参考にしながら、自分で考えた。 ○区長さんから聞いたお寺のことに関心を持ち、自分の住んでいる地域のことで新しい発見ができたことを喜んでいた。
A 意欲的に学習に臨んでいる。人の様子を見て決めることがあるので、自分が本当にやりたいこと見つけさせ、それに取り組ませる。表現活動も積極的でワークシートもどんどん書けるが、全体に雑になりがちなので丁寧にできるようにさせる。 声かけをしながら自分が本当にやりたいことをはっきりさせてやり、自分らしい考えが持てるようにする。発表するとき、声が小さくなることがあるので、話す内容を評価してやり、自信を持って発表できるようにする。 ○探検したところでは、興味深く話を聞いていた。仲の良い友達と同じ所に行きたいという理由で場所を決めていた。 ○探検で発見してきたことを「たんけん日記」に詳しく進んで書けた。発表会の内容を何にするか自分で決め、分かりやすく1年生に発表できた。 ○自分の住んでいる地域のお勧めのところを見つけみんなにたくさん伝えられた。探検したところの友達の家や 建物のことでいろいろ見つけられた。
B 何をするときも指示がないと行動しにくい。自分で決める力が弱く、教師に助けを求めることが多いが、以前より自分で決められるようになってきた。発表する内容が決まると、大きな声で堂々と言える。ワークシートに書く内容も早く決められるようになってきた。 自分で決める場面をできるだけ多く与え、自己決定できる力をつけていく。自分で決めるまで選択肢を与えるなどの工夫をしながら待つ。大きな声で発表できることを評価してやり、言葉につまっても励ましながら最後まで言い切れるようにする。 ○どこへ探検にいくかなかなか決められなかったが、友達の様子を見て、自分で決めることができた。 ○自分の発表内容については助言を受けながら決めることができた。学習発表会では大きな声で分かりやすく堂々と発表できた。 ○地域探検でいろいろなことを見つけている。人と会話する中でその内容に気づいて自分のものにしてきた。
C 地域探検に関しても非常に積極的で、自分でいろいろ考え行動に移せる。表現活動も多様なアイデアが出せるが全体として分かりやすくするにはどのようにしたらいいか整理させる必要がある。体験したことをワークシートにも長く書けるが、雑になることが多い。話 し合い活動では、自分の体験に基づいた意見を積極的に出せる。 積極的に活動できるので、そのことを評価し、自信を持たせる。発表の内容が豊富なので整理し、分かりやすく伝えられるようにする。書いたり作品を作ったりする時に雑になりがちなので丁寧にできるように指導する。 ◎どの探検でもどこへ行きたいかどんなことを見つけたいか、持ち物はこうしたいなど、自分から積極的に考え、行動できた。休み時間も進んで発表会の準備をしていた。 ◎自分が発見したことや、思ったことを自分なりに表現方法を考えて積極的に伝えることができた。ペープサートを作って表現していた。 ◎どの探検でもいろいろなことに気づいて積極的に記録し、探検日記もとても詳しく書いていた。

児童Cは指示を待つ傾向があるので、、自己決定できる力をつけるために、選択肢を与えつつ待つ支援を行う。また、発表の声は大きいので、誉める評価で自信をつけるようにした。その結果、探検に行く場所を決める友達の様子に学び、自分で決めることができた。このような経験を重ねることで、興味を持って能動的に自己決定できると◎評価とする。
児童Dは、積極的に行動し、発想の豊かな児童である。その豊かな発表を整理し、わかりやすく伝えられることを支援目標としている。発見や思いを伝える表現方法 としてペープサートを作成することによって、十分単元目標を達成したとして、◎評価をしている。
このように、学級児童個々の実態と学習課題を明らかにし、毎時の授業の中で「個別の支援」を教師自身が意識化して個々に働きかけている。生活科においては、単元全体を通して児童の活動を観察し、担任の気づきを細やかにメモして、活動の連続の中で評価を重ねていくことを大切にしたい。




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