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生活科における評価のポイント

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生活科の理論編へ  
 1 教科目標、評価の観点及びその趣旨等
 2 生活科の学年目標(2学年のくくり)
 3 生活科の内容(2学年で指導)
 4 学習指導要領の内容と、内容のまとまりごとの評価規準の設定

生活科の実践編へ  
「動植物の飼育・栽培」についての具体的実践例

生活科の資料編へ  
 1 第1学年生活科の年間指導計画例  
 2 単元指導計画例     
 3 本時の学習指導案例
 4 ワークシート(発表メモ)
 5 本時案とその時間の個々の児童評価の実際例




理論編

1 教科目標、評価の観点及びその趣旨等


・生活への関心・意欲・態度
・活動や体験についての思考・表現
・身近な環境や自分についての気付き


保育園・幼稚園 ・・・遊びを中心とした総合的な活動がベース ex.ごっこ遊びなどの自由で自発的な遊び
学校の教科学習
基礎・基本
・・・「遊び」の学習化 ex.自由で自発的な体験的学習、気付き
    教師の支援
       ○活動意欲を高める環境構成
       ○個と集団の関わりを大切にする場
       ○相互評価、自己評価の工夫、自分の成長に気付く


直接体験を
大切にする生活科
  学習活動=見る、調べる、作る、探す、育てる、遊ぶ
  表現活動=ことば、絵、動作、劇化  など
 <4,5歳から10歳は脳の発達の創造期>
  直接的な体験によって創造性の発達が促される。 
*他の教科との関連、授業以外への発展等、 体験したことを取り入れて“生活化”を楽しむ。    自主的な思考、判断  
意欲的な態度の育成


生活科における基礎・基本 (教科目標)
 生活への関心・意欲・態度
 活動や体験についての思考・表現
 身近な環境や自分についての気付き
< 一人一人の児童に確実に身に付けさせるために>
  個々の実態把握、思いや願いの把握
  主体的な活動の過程を重視する、共感、肯定的評価    


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2 生活科の学年目標(2学年のくくり)

(1)自分や身近な人々や社会とのかかわり 自分とのかかわりで学習する
(2)自分と身近な自然とのかかわり
(3)直接かかわる活動や体験と表現 活動や体験と表現を一体化する


【評価の観点及びその趣旨】
生活への関心・意欲・態度 活動や体験についての思考・表現 身近な環境や自分についての気付き
身近な環境や自分自身に関心を持ち、進んでそれらとかかわり、楽しく学習や生活をしようとする。 具体的な活動や体験について、自分なりに考えたり、工夫したりして、それをすなおに表現する。 具体的な活動や体験をしながら、自分と身近な人、社会、自然とのかかわり及び自分自身のよさなどに気付いている。


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3 生活科の内容(2学年で指導)


 (1)「学校と生活」
 (2)「家庭と生活」
 (3)「地域と生活」
 (4)「公共物や公共の施設の利用」
 (5)「季節の変化と生活」
 (6)「自然や物を使った遊び」
 (7)「動植物の飼育・栽培」 ……2学年にわたって取り扱う
 (8)「自分の成長」
<各学校で指導内容を組み立てるときの留意点>
他の7項目の内容をどの学年でどう扱うか、見通しをもって組み立てる。 子どもや地域の実態に応じて考える。 長期的な見通しのもと、ゆとりをもって活動や体験をさせる。


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4 学習指導要領の内容と、
  内容のまとまりごとの評価規準の設定


  (1) 「学校と生活」

【学習指導要領の内容】
学校の施設の様子及び先生など学校生活を支えている人々や友達のことが分かり、楽しく安心して遊びや生活ができるようにするとともに、通学路の様子などに関心をもち、安全な登下校ができるようにする。
【評価の観点及びその趣旨】
生活への関心・意欲・態度 活動や体験についての思考・表現 身近な環境や自分についての気付き
学校の施設、学校生活を支えている人々や友達及び通学路の様子などに関心をもち、楽しく学校生活を送ろうとしている。 楽しく安心して遊びや生活及び登下校ができるように工夫するとともに、学校生活の楽しさを身近な人に伝えることができる。 学校の施設、学校生活を支えている人や友達及び通学路の様子などが分かっている。



  (2) 「家庭と生活」


【学習指導要領の内容】
家庭生活を支えている家族のことや自分でできることなどについて考え、自分の役割を積極的に果たすとともに、規則正しく健康に気を付けて生活することができるようにする。
【評価の観点及びその趣旨】
生活への関心・意欲・態度 活動や体験についての思考・表現 身近な環境や自分についての気付き
家庭生活に関心をもち、自分の役割を積極的に果たそうとするとともに、規則正しく健康に気を付けて生活しようとする。 家庭生活を支えている家族のことや、自分でできることなどについて考え、それを実現することができる。 家庭生活を支えている家族のことや自分でできることなどに気付いている。



  (3) 「地域と生活」


【学習指導要領の内容】
自分たちの生活は地域の人々や様々な場所とかかわっていることが分かり、それらに親しみをもち、人々と適切に接することや安全に生活することができるようにする。
【評価の観点及びその趣旨】
生活への関心・意欲・態度 活動や体験についての思考・表現 身近な環境や自分についての気付き
地域の人々や様々な場所に親しみをもってかかわり、自分の生活を広げようとしている。 地域の人々や様々な場所と適切にかかわることや、安全に生活することについて考え、それを表現することができる。 自分たちの生活は、地域の人々や様々な場所とかかわりをもっていることが分かっている。



  (4) 「公共物や公共の施設の利用」


【学習指導要領の内容】
公共物や公共施設はみんなのものであることやそれを支えている人々がいることなどが分かり、それらを大切にし、安全に気を付けて正しく利用することができるようにする。
【評価の観点及びその趣旨】
生活への関心・意欲・態度 活動や体験についての思考・表現 身近な環境や自分についての気付き
公共物や公共施設を大切に利用しようとしている。 公共物や公共施設の利用の仕方について考えたり、工夫したりして、安全に気を付けて正しく利用することができる。 公共物や公共の施設はみんなのものであることや、それを支えている人々がいることが分かっている。



  (5) 「季節の変化と生活」


【学習指導要領の内容】
身近な自然を観察したり、季節や地域の行事にかかわる活動を行ったりして、四季の変化や季節によって生活の様子が変わることに気付き、自分たちの生活を工夫したり楽しくしたりできるようにする。
【評価の観点及びその趣旨】
生活への関心・意欲・態度 活動や体験についての思考・表現 身近な環境や自分についての気付き
身近な自然を観察したり季節や地域の行事にかかわる活動をしたりしようとしている。 四季の変化や季節に応じて、自分たちの生活を工夫したり楽しくしたりできる。 四季の変化や季節によって生活の様子が変わることに気付いている。



  (6) 「自然や物を使った遊び」


【学習指導要領の内容】
身の回りの自然を利用したり、身近にある物を使ったりなどして遊びを工夫し、みんなで遊びを楽しむことができるようにする。
【評価の観点及びその趣旨】
生活への関心・意欲・態度 活動や体験についての思考・表現 身近な環境や自分についての気付き
いろいろな遊びに関心をもち、楽しく遊ぼうとしている。 身の回りの自然や身近にある物を使うなどして遊びを工夫し、みんなで楽しむとともに、それを表現できる。 身の回りの自然や身近にある物を使うなどして遊べることや、みんなで遊ぶと楽しいことに気付いている。



  (7) 「動植物の飼育・栽培」


【学習指導要領の内容】
動物を飼ったり植物を育てたりして、それらの育つ場所、変化や成長の様子に関心をもち、また、それらは生命を持っていることや成長していることに気付き、生き物への親しみをもち、大切にすることができるようにする。
【評価の観点及びその趣旨】
生活への関心・意欲・態度 活動や体験についての思考・表現 身近な環境や自分についての気付き
生き物やそれらの育つ場所、変化や成長の様子に関心をもち、親しんだり大切にしたりしようとしている。 工夫して動物を飼ったり植物を育てたりするとともに、世話をしたことや生き物のことなどについて表現することができる。 動植物は生命をもっていることや成長していること、動植物の世話の仕方などに気付いている。



  (6) 「自分の成長」


【学習指導要領の内容】
多くの人の支えにより自分が大きくなったこと、自分でできるようになったこと、役割が増えたことなどが分かり、これまでの生活や成長を支えてくれた人々に感謝の気持ちをもつとともに、これからの成長への願いをもって、意欲的に生活することができるようにする。
【評価の観点及びその趣旨】
生活への関心・意欲・態度 活動や体験についての思考・表現 身近な環境や自分についての気付き
自分の成長に関心をもち、これまでの成長を振り返ったり、これからの成長への願いをもって意欲的に生活したりしようとしている。 工夫して自分の成長を振り返るとともに、分かったことや成長を支えてくれた人人への感謝の気持ちなどを表現することができる。 大きくなったこと、自分でできるようになったこと、役割が増えたことなどが分かり、これまでの生活や成長を支えてくれた多くの人人がいることに気付いている。

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  <評価と評定、授業改善>

その授業の即時評価
1時間の中でのチェックは評価ではない。
評価と指導の一体化を図る。
「その場でひと言与える」「問いかける」「聞き取る」等の指導を重ねる。
観点別学習状況の評価  目標に準拠した評価



(生活科評価のポイント)
一人一人の子どものよさを見付ける。 個々の子どもの学習前と学習後を比較し、その変容の実態(成長変化)を評価する。
  評価のフィードバック機能を生かし、授業内容も評価して、次の活動や指導に取り入れ、授業づくりに役立てる。
  授業の改善
    児童の主体的な活動を支援する。




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