3年生1学期人権学習

6月15日(木)に3年生を対象に「労働問題・労働条件」をテーマに人権学習を実施しました。

前半は全国過労死を考える家族の会代表の寺西笑子氏と、弁護士の古川拓先生にご講演いただきました。寺西氏からは労災認定を求めて活動されたことや、ご家族が過労死で亡くなられたことに対する思いなどをお話しいただきました。「過労死は誰にでも起こる問題であり、決して他人ごとではない。社会に出る前に、正しい知識を身につけて自分の命と大切な人の命を守って欲しい」という寺西氏のメッセージは、言葉に重みがあり、生徒たちもしっかりと受け止めていました。

弁護士の古川拓先生からは、過労死の定義やその実態について具体的に教えていただきました。労働者の権利や人権は守られるべきものであり、労働者を守る法律や制度があること、また、そのことを知っておくことが労働者としていかに大切なのかを詳しくご説明していただき、生徒たちは労働者問題に対する知識を深めることができました。

後半はHR教室に戻り、担任から「近畿統一用紙」の意義について説明を行いました。生徒たちは過去に使用されていた履歴書と現在使用されている履歴書の違いを確認するなかで、就職差別の実態を知り、人権を守ることの大切さについて考えました。