楽しみながら

先輩からのメッセージ

高校時代から授業中の集中力は目を見張るものがありました。好奇心旺盛で、興味をもったことには、常に諦めずにやりきろうという姿勢の持ち主でした。しかも、文中にもあるように、いつも楽しみながら。

2019年普通科卒業 中島 千都

この夏に、京都と東京で高校時代の友達に久しぶりに会いました。

1回生の時に一回会ったきりだったので実に3年ぶりの再会です。高校の時はあんなに毎日、同じ教室で過ごしていたのに、待ち合わせの場所に行くまで少し緊張すらしてしまいました(笑)。

でも、会ってみるとそんな緊張はすぐに忘れました。

だって、みんな高校のときから全く変わってなかったからです。

お酒を飲みながら喋っていると、

「受験期ってなんだかんだ楽しかったよね」という話題になりました。

これは本当にその通りで、先日、卒業生講話で嵯峨野高校を訪れた際に、当時お世話になった先生から「あなたたちは楽しみながら勉強していたよね」と言われたので、傍から見てもそうだったのだと思います(笑)。

僕は2018年度に嵯峨野高校普通科を卒業して、そのまま京都大学総合人間学部に進学しました。嵯峨野高校入学当初の成績は京大合格にはほど遠く、楽しみながら勉強はしてはいたものの、内心はドキドキでした。

そんな時に親から「決心は九分の成就」という言葉をもらいました。覚悟を決めれば、物事の9割は成功したようなものという意味です。この言葉のおかげで、何の根拠もなかったですが、最後まで芯をもって受験勉強できたのだと思います。

僕もそうでしたが、高校生はふと「何のために勉強するのか」と疑問に思うことがあります(そして、それが学習意欲を減退させます)。個人的な意見ですが、高校生の勉強の意義は「勉強方法の勉強」にあると思います。たしかに個々の知識が今後の人生に役立つかは分かりませんが、何かをやり遂げる経験を通じて、物事を習得する自分なりのメゾットを高校生のうちに身につけられたかどうかは、今後の人生に大きく影響すると思います。別にやり遂げることは勉強でも部活動でも何でも構わないと思います。ただ、人から課された勉強に向き合える人は強いと思います。

偉そうなことを述べましたが、僕は大学に入ってからお世辞にも勉強を頑張ったとは言えません、、、、、部活一色でした。もともと競馬好き、馬好きだったこともあり大学で馬術部に入ってからはそればかりでした。でもそのおかげで日本中の大学生と知り合うことができたので、馬に感謝です。余談ですが、学生馬術では多くの引退競走馬が乗用馬として活躍しています。競馬では活躍できなかったけど、馬術というセカンドキャリアで輝くというのは素敵なことだなといつも思います。

僕もまだ22歳なので、「人生」という大きなテーマを語る資格はありませんが、生きている中でギャンブルに出るタイミングはいくつかあると思います。イマイチ進路を決めきれていない高校生のみなさん、そのタイミングが今でもいいんじゃないでしょうか。勝てば大儲け、負けてもマイナスじゃありません。安心してください。はじめに書いた通り、人ってそんな簡単に変わらないので(笑)。

 ↓ 旧帝大の交流戦で東北大学に行った時の様子です