ステップアッププログラムⅢ

1年生のステップアッププログラムⅢが実施されました。

1限目は校歌についての講義を受講しました。嵯峨野高校の校歌に込められた意味を知り、毎朝流れている校歌について深く味わうことができました。今は声を出して歌うことはできませんが、全員で心の中で合唱しました。その後、防災学習として火災発生時の行動についてのビデオを見ました。災害はいつ発生するかわからないので、咄嗟の対応を考え、各自が自分の命を守れるようになってほしいと思います。

2限目は、デジタルシティズンシップに関わる講義を受講し、スマートフォンやタブレットを安全かつ有意義に使うためのルールについて自分たちで考え、クラスで発表するという活動を行いました。次の時間の講演会でWebサービスのSlidoを使用したこともあり、ルールの必要性を実感できたのではないでしょうか。

3・4限に実施された京都大学総合博物館准教授の塩瀬隆之先生による「探究学習と問い、に関する講演会」では、WebサービスのSlidoを活用し、リアルタイムでの活発な意見交流が行われました。京都大学の「自由な学風」を引き合いに出しながら、簡単には答えが出ない問いに向き合う覚悟を持つことが説かれました。

また、ノーベル平和賞受賞者のムハマド=ユヌス博士が来日された際に、博士との座談会に出席することになった京都の高校生が取り組んだ「30days Challenge」が紹介されました。これは「貧困とは○○である」の○○に当てはまる表現を30日で30通り考えるという課題であり、この取組を通して多様な視点を持つことの難しさと重要性を意識することができます。1年生もこの場で実際に体験し、さらにその成果を他の生徒と共有することで、自分だけでは思いつかない物事の見方・捉え方が、他者との対話と交流を通してさらに深まるのだということを実感しました。

午後からは、「問いづくりワークショップ」に取り組みました。先週2年生も取り組んだ嵯峨野高校版のワークショップです。クラスに分かれて、担当教員のファシリテーションのもと、SDGsにもとづく問いを考えていきました。グループで出し合った問いを、分析したり書き換えたりする活動を通して、探究活動に必要な「問い」を使いこなす力を培いました。「このワークショップで学んだことを活かして充実した探究に取り組みたい」という意欲を感想に記している生徒がたくさんいました。

今日1日を通して、1年生は、嵯峨野高校の生徒としての誇りと自覚を持ち、仲間と協力しながら難しい課題に挑戦していくという志を新たにしました。先輩たちの姿を追いかけ、さらに充実した嵯峨野高校の歴史を切り拓いていってくれることを確信しています。

    教室での遠隔配信を利用した校歌指導                    避難の仕方と避難経路を確認した防災学習
遠隔配信と教室でのグループワークをハイブリッドで実施したデジタルシティズンシップ学習
体育館に学年全員が集合し、塩瀬先生の巧みな仕掛けによって促される活発な意見交流をした講演会
アイスブレーキングで盛り上がった後、SDGsのロゴと向き合った問いづくりワークショップ