2月12日(土)に1年生の土曜授業で「狂言教室(観賞会)」を金剛能楽堂で実施しました。
 本校の卒業生でもある茂山茂先生から解説をして頂き、その後、狂言「柿山伏(かきやまぶし)」と「千鳥(ちどり)」を観賞しました。
「柿山伏」は山伏が夢中で柿を食べる様子や鳴き真似を重ねる様子、自分の罪を覆い隠そうとする姿を、 面白おかしく描いており、山伏を笑うという風刺が込められた作品です。
 また、「千鳥」は、何とか酒を持ち帰りたい太郎冠者が奮闘し、 酒屋の気を引くために見せるさまざまな物真似芸が見所で、千鳥を捕る真似をするところで語われる「浜千鳥の友呼ぶ声は、ちりちりや、ちりちり」節はという狂言歌謡の一節は、つい一緒に浮かれてしまいそうな軽快な謡でした。「チョウサヤ、ヨウサ 」といった囃子言葉も楽しい雰囲気とともに中世の風俗を生き生きと伝えてくれる作品で、生徒たちも伝統の世界を知るきっかけとなり、本当に貴重な時間になりました。
 また、当日はPTAの保護者の方も参加してくださり一緒に鑑賞の時間を楽しみました。