校長挨拶

 本校は、明治11(1878)年に「京都盲唖院」として創立され、今年で148年目を迎える、日本で最初の盲学校です。校内の資料室には、創立以来の簿冊や教科書、教具、生徒作品、写真等、国の重要文化財を含む約1万点の資料を保存しています。これらの貴重な資料を守り、発展させ、後世へと受け継いできた先人の努力と情熱に深い敬意を抱くとともに、工夫を凝らした教材・教具からは、視覚に障害のある子どもたちの学びを支えようとする強い思いが伝わってきます。

 私たちが今の時代を生きる者として果たすべき使命は、視覚に障害のある子どもたちが、次の時代を幸せに生きていくために必要な力を着実に育むことです。創意工夫を大切にした教育活動を通して、一人一人の成長を丁寧に見取り、今まさに身に付けるべき力を見極めながら、確かな学びへとつなげてまいります。

 本校には、幼稚部・小学部・中学部・高等部を設置し、各学部で卒業後を見据えた体験的な学習や校外実習を積極的に行っています。また、高等部には、大学進学を目指す「普通科京都フロンティアコース」や「専攻科普通科」を設置し、希望進路の実現に向けた指導を充実させています。保健理療科および専攻科保健理療科・理療科では、あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師の国家資格取得を目指すことができます。

 さらに、本校を拠点とする「京都府視覚支援センター」と、府立南山城支援学校内に設置された「京都府南部視覚・聴覚支援センター」の2つを中心に、地域の保育所・幼稚園、小・中学校、高等学校等で学ぶ視覚に障害のある子どもやその保護者、学校関係者への相談支援を行っています。視覚障害教育におけるインクルーシブ教育システムを一層推進するため、本校を中核とした幼・小・中・高・特別支援学校の連携強化や共同学習の促進、就学前・入学・進路等の相談支援の充実、府内に点在する視覚に障害のある幼児児童生徒をつなぐ取組の深化等を図ってまいります。

 令和10年度に迎える創立150周年に向け、教職員一同、これまでの伝統を大切にしながらも、京都府で唯一の視覚障害教育に特化した特別支援学校として、「つたえる・つながる・つらぬく」を新たなスローガンに掲げ、時代の変化に応じた挑戦を続けてまいります。

 本ホームページでは、日々の教育活動の様子や本校の取組を積極的に発信しています。視覚障害教育に関する御意見や御感想をお寄せいただくとともに、どうぞお気軽にお問い合わせください。

令和8年4月1日
京都府立盲学校長 田渕 茂彦

 

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