1年生
「ありがとう」
作)いもとようこ 至光社
どんくり山へでかける、りすの親子。
大好きなどんぐりをたくさん集めて「いただきまーす! 」
そのどんぐりは、ずっと昔、おじいちゃんやおばあちゃんが子どもの頃みんなのために植えたもの…。
それは、過去から現在そして未来へと、世代を超えてつなげられる遥かな想い。
1年生は12人と少ないので「きれい!」と読んだら ひとりひとりに「きれい!」って
言ってもらいました。
ほかにも「いただきます」とか「えっさ ほいさ」など声をだしてもらって 楽しく読みました。
読み終えてから 土に植えて3年目のドングリの幼木を見てもらいました。
2年生
「おならまんざい」
作)長谷川 義史 小学館
「いも くったら おなら でた。」…と思ったら、出てきたおならがしゃべって、
しかも「ぼくと まんざい せえへん?」と誘われて、おならとコンビを組んで漫才をすることに! コンビ名は「ラッキーこいたでてきた」でいこう! ってどんだけあほな話やねん。
流れるような関西弁で繰り広げられる、これでもかこれでもかという、おならダジャレの数々!
くだらなすぎて笑っちゃう、ってこういうことなんだな、と気付かされる爆笑必至の絵本です。
「たこやきのたこさぶろう」
作)長谷川 義史 小学館
旅に出ようとする、たこやきのたこさぶろう。
止めるたこやき家族。そして、こんなものやあんなものまで止めに入るけれど、
たこさぶろうには、どうしても旅に出なければならない事情があったのです。
そのとき、たこやきやのおやっさんが衝撃の告白を……!!
リズミカルな文章と、みんなが幸せになれる、ばかばかしいおもしろさがいっぱいの、
楽しいたべもの絵本です。
どちらも おもしろい絵本なんだけど 反応はいまひとつのようでした・・・なんでかな?
3年生
「いるのいないの」
作)京極 夏彦 岩崎書店
おばあさんの住む、とても古い家で、ぼくはしばらく暮らすことになった。
その家の上の方はとても暗い。暗がりに、だれかがいるような気がしてならない。
気になって気になってしかたない。京極夏彦と町田尚子が腹の底から「こわい」をひきずりだす。
「ことりぞ」
作)京極 夏彦 岩崎書店
仏壇のある部屋、古いお堂、家と家との細いすきま…。
あやしい気配がたちのぼる。京極夏彦と山科理恵がいざなう妖怪の原風景。
「なにかいますか?」「なにもいません」
読み終わった後に「こわっ!」と感じてほしいと思っているのだけど 2冊目の映像がうまくいかなくて集中力を欠かしてしまい 残念・・・。
4年生
「いるのいないの」
作)京極 夏彦 岩崎書店
このシリーズの中でも 一番怖い本だと思います。
後半 ドスの聞いた声色で読んだら シーンとした雰囲気になりました。
「おかあちゃんがつくったる」
作)長谷川 義史 講談社
ぼくが欲しいものは、なんでもミシンで作ってしまうお母ちゃん。
でも、ちょっとかっこわるい。ある日ぼくは……。温かい親子の物語。
大阪弁のところと ベンベンという合いの手を 面白がってくれました。
5年生
「昆虫戯画」
作)丸山 宗利 大泉書店
カッコいい人気の虫には、完全無欠でないヒーローのようにちょっとトホホ…な一面があったり、
嫌われ者のあの虫が、すごい特技をもっていたり…
身近なのに、じつは知られていない虫の生態を解説。
イラストが楽しいのだけど 小さいので電子黒板にうつして それを見てもらいながら読みました。
子どもたちとやり取りしながら読んだのだけど もう少し反応があってもいいのになぁ・・・
と思いました。
6年生
「毒もみのすきな署長さん」
作)宮沢賢治 ミキハウス
「毒もみをして魚をとってはなりません」というのが、この国の規則。
規則は守るべきもので、それをやぶった者は逮捕される。
犯人を見つけて逮捕するのは警察の役目と決まっている。
ところがその犯人が、なんと!
――善悪では割り切れない人間の本質にドキリとする。
これは、だれの心の中にも潜んでいる「毒」なるものを、
ユーモアにつつみこんで描き出した異色の傑作!
前半は少し説明的な部分が多かったので静かだったけど
後半、特に署長が死刑判決を受けるところなどは みんなビクッとしていました。