「よむよむ」による朝の読み聞かせ

図書室

1年生
「めざめのもりのいちだいじ」
作)ふくざわ ゆみこ      福音館書店


冬眠から目ざめたヤマネくんはミツバチの巣が崖からおちそうになっているのを見つけます。
力持ちのクマさんに助けてもらおうとするのですが、クマさんは冬眠中。
ヤマネくんはクマさんを起こそうと走り回るのですが……。

 

まだ雪は残っているけど そろそろ春が近づいてくる予感・・・そんな季節のお話です。
学校周辺の雪はすっかりとけてしまいましたが 広い美山町内では 雪の多い地区もあり 
まだまだあたり一面真っ白のようで「まだいっぱい残ってるー」という子もいました。

春夏秋冬の4冊ある「おおきなクマさんとちいさなヤマネくん」シリーズ、みんなにも紹介しました。
  

「ヤマネってなに?」と聞かれて 「ねずみみたいなかわいい生き物」としか説明できなかったのですが、後で調べてみると 広くはネズミの仲間ですが ヤマネ科ヤマネ属。
2000万年前から日本に住んでいたらしく 「生きた化石」と呼ばれるそうで 天然記念物に指定されています。

2年生
「おやおや、おやさい」
作)石津 ちひろ     福音館書店


「今日は 食べ物の絵本を2冊読みますね」というと
「ピーマンのおはなし読んでもらったら ピーマンが食べられるようになった」と うれしそうに言ってくれた子がいました。
そんなことを聞くと 読み聞かせもますます力が入ります!

  

今日は野菜たちのマラソン大会。「そらまめ そろって マラソンさ」「りっぱなパセリは つっぱしる」
韻を踏んだような言葉とユーモアたっぷりの絵が実に楽しい絵本です。
テンポよく読んだあとは・・・

「ゆでたまごひめ」
作)苅田 澄子     教育画劇

  

おべんとうのおかず達が大活躍!!
お弁当箱のお城に住む“ゆでたまごひめ”。
ソーセーじいを振り切り、外に飛び出しました。
しかし、サンドイッチ兄弟にさらわれて!?おでんば“ゆでたまごひめ”の運命は!?
みんなにおなじみの食べ物キャラクターが大活躍。
ハラハラドキドキ、最後まで目がはなせない面白さです!!

3年生
「1つぶのおこめ」
作)デミ   光村教育図書


けちな王様をこらしめよう! 算数のひらめきで村を救った女の子のお話です。
1つぶ、2つぶ、4つぶ、8つぶ……。30日目には、何つぶ? 
子どもたちにはあまりなじみのない インドの昔話を細密画風に描いた楽しい絵本です。

 

最初はなんとなく聞いていたような子も だんだん大きくなる数にびっくりしたようで 「どうなるんだ?」と。

最終日 256頭の象が 左右に広がる大パノラマのイラストは、圧巻です。
開くと「わぁ~っ」と 声が上がりました。


数字だけではピンとこない数の多さも こんな風にストーリーがあって 目で見て実感できるのは絵本の素晴らしさでもありますね。

4年生
「おおきなおおきなき」
作)よこたきよし      金の星社

大きな大きな木がありました。その木の穴で休むと、夢を見て、みんな元気になります。
旅の若者が木の穴で休むと「大きな木になるには、しっかり根っこをはらなければならない」と木が語りかけてくるのでした。

 

じっくり味わいたい いいお話の絵本ですが 話の展開も地味で 心にそっと寄り添いあたたかさが伝わるような絵本なので 4年生ぐらいではあまりピンとこない人もいたかもしれません。
成長の節目に出会ってほしいお話です。

5年生
「どうぶつえんガイド」
作)あべ 弘士       福音館書店

動物園で出会える41種の動物たちを、ダイナミックな絵と、細かい動物の特徴を添えて紹介しています。

  

まさしく、旭山動物園で長年飼育員をしていたあべ弘士さんの軽妙なガイド付きで動物園を回っている感じです。
動物たちの絵も迫力満点。
それぞれの特徴をコンパクトに解説してあり、まずはそこでポイントをおさえ、
さらなるウンチクは小さい字で図解付きで丁寧に解説してあります。
5年生なので知っていることもたくさんあるようでしたが それでも「へぇ~」という驚きの生態なども書かれてあり みんな 楽しんで聞いてくれていたようでした。

6年生
「そらいろ男爵」
作)ジル・ボム    主婦の友社


お手製の青い複葉機にのり、バードウォッチングを楽しんでいた「そらいろ男爵」ですが、戦争が起こり、お気に入りの飛行機を迷彩色にぬりかえて、戦いに参加せざるをえなくなります。
最初は、爆弾のかわりに打撃力のある12巻の百科事典を使い、一個大隊を撃破。
でも、戦争はつづきます。旅行記や料理書、哲学書、天文書に歴史小説、男爵は大好きな『本』をどんどん投下します。
本を拾った将軍や兵士たちは、それぞれ本に夢中になり、戦いへの意欲がなくなってしまいます。
そして、男爵が戦争を終わらせるために最後に投下したものは……。

  

2014年に第1次大戦開始100年を記念して刊行され、フランスで児童書に贈られるサンテグジュペリ賞を受賞した絵本です。
1年たっても未だに ロシアとウクライナの戦争が続いている今、両国の上空にも空色男爵が現れてくれたらいいのにと 願ってしまいます。

わかりやすく 短いお話ですが じっくり思いを巡らせてほしかったので 間をとってゆっくりと読みました。

   

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